ヴィンセント。それは「影」を自在に操る男
子どもの頃に遊んだ、影絵。懐かしい思い出かもしれませんが、ベルギー人の映画製作者で、アーティストでもあるVincent Balさんの影絵は、ちょっとレベルが違います。彼は、新しい映画に取り組んでいた2016年5月、ティーカップの影を見て突然気がついたのです。
「この影、小さな象にそっくり!」
さらに、その影にいくつか線を加えて、絵を完成させてInstagramにアップしたところ、思いのほか好評に。
そこから、彼はこの「shadow doodles(影の落書き)」シリーズを毎日作成することにしたのです。
シガーソケット用の充電器が
キッチンの鍋に
影が伸びて実物よりも太くなって、まるでグツグツ煮込んでる鍋に。コックさんのイラストも足して完成。お鍋の取っ手もちゃんと2つあります。
1枚の落ち葉が
木枯らしに吹かれる男性に
落ち葉の影が、木枯らしに吹かれる男性のイラストに変身。モノとイラストの関連があるところがまたステキです。
見つけたぞ!
懐中電灯で照らされた犯人を表現したのは、緑色のグラスでした。
アヒルが
まさかの泥棒に
袋をかかえて背中を丸めた、鼻の高い泥棒に。この発想力がすごい!
みかんの皮で
シロクマ
ミカンとミカンの皮で、シロクマの輪郭ができています。大事そうに抱えているのは、ハチミツの瓶?
35mmの高さからの
落下
今は珍しくなったカメラのフィルムは、人が落ちた塔として使われています。まさかフィルムの穴が柵になるなんて…。月夜のドラマを想像させてくれます。
影の色を生かして
「海辺」を表現
コップの青色と、フチの影を生かして、砂浜から海を見つめる犬連れの男性を表現。コップの底の影で、海と空の境目が見えるところもすごい!
リンゴの芯がフクロウに
かじられたリンゴの芯の影には、どこか怖いフクロウが潜んでいます。
ロボットの影に
職をなくした人あり
なんとも皮肉な1枚。ロボットの影で泣いている人は、その進化によって職を失ったことを表現しているそう。
地獄の天使?
なんだかとっても意味深な…。人間の二面性を暗示?
ペン先から生まれた
男性
キャップを取ったペン先からは、セーターに口元を埋めた男性がこんにちは。
影を自由自在に操る男「Vincent Bal」さんの作品、ポストカードは、Estyからも購入できます。