出会った人を褒め続けていたら、ある変化が起きた。

Inc.」の人気ライター、Jeff Haden氏は、ある実験をしてみることにしました。そのときの様子を紹介しましょう。

それは、朝、昼、晩、いつでもできるもの。そして誰にでもできること。もちろん、あなたにだってできる実験です。さっそく、今日にでも試してみてはいかがでしょうか?

3ae3176ba57fd5d85e9087b7e8ad1247e251c226

とにかく、会う人
すべてを褒めてみる

「自分は十分に褒められ、認められている」と感じている人なんて、ほとんどいない。理由は簡単だ。私たちは、あまり他人を褒めたり認めたりしないからだ。自分はそうされたい、と思っているにも関わらず。

私もそうだった。だから「一日で出会った人、すべてを褒める」というチャレンジをしてみることにした。すれ違っただけの人だろうと、その人のことを知らなかろうと、どんな状況であろうと、褒める。褒める言葉が思いつかなかったとしても、とにかく褒める。

なかには「そんなの簡単だろう?」と思う人もいるかもしれない。でも私にとってはそうではなかった。文章を書くのは得意だけれど、面と向かって知らない人と話すのは、あまり得意ではないんだ。

277a82a398c2695c32f83d9e89ba4e5d7d6de286

「褒め」ルール

ルール1:誰かと目が合ったら、必ず何らかの方法で褒めること。もちろん目を合わせないようにする、なんてことをしてはならない。

ルール2:ただし、目が合った人がすでに他の誰かと話していたり、電話をしていたり、ヘッドホンをしていたら、邪魔してはいけない。

ルール3:家にこもるのは禁止。最低4回は外出すること。

【朝】
ナンパと間違われないように
気をつかう必要がある

665818189743cd0844074452750003222b9b8feb

最初は簡単だった。ゴミ出しに来たお隣さんは、花や植物をたくさん育てていた。だからそれを褒めたら、とても嬉しそうにしていたんだ。

次に会った人は、犬の散歩中だった。そこで「素敵な犬ですね」と褒めてみた。言ってから、犬のほうを褒めてしまったと気づき、「いやぁ、この犬、幸せそうな顔をしていますよ。きっと愛情たっぷりにお世話してもらってるんでしょうね」と付け足すと、飼い主の顔がぱっと明るくなった。犬や子供を褒められるのも嬉しいものだけれど、やっぱり自分を褒められるのが一番嬉しいのだ。

なんだ、意外と簡単じゃないか。と思っていた矢先だった。

ちょっと離れたところに、20代前半くらいの若い女性がいた。犬はいない。第三者的な視点で褒められる、分かりやすい特徴もない。

これは困ったな、と思った。考えてみて欲しい。もしあなたが道行く若い女性だったとして、突然出会ったおじさんに褒めちぎられたら…、正直ちょっと気持ちが悪いだろう。

一生懸命、不自然にならない褒め言葉を考えていると、彼女と目が合った。すると、にっこりと微笑んでくれたんだ。

そこで僕は、微笑み返してこう言った。「ありがとう」

「え、何が?」彼女は聞き返した。

「ほとんどの人は、道行く人と目を合わせもしない。それってなんだか嫌だなって思っていたんだ。そこでいうと、君はとっても楽しそうに笑って挨拶してくれた。素晴らしいよ」

それを聞いて、彼女は再び笑顔になってこう言った。「こうして外にいるのに、楽しくなさそうな顔をしているほうが珍しいんじゃない?」そして、別れの挨拶をして去っていった。

確かに、今考えればあまりいい褒め方とは言えなかった。でも、彼女も少しはいい気分で一日を過ごせたんじゃないかと思う。

私はうきうきして、次に会った子連れの人にも調子よく「かわいい娘さんですね!」と褒めた。ただし、返事はこうだった。

「ありがとう。でもこの子、男の子なんです」

【昼】
スーパーで一体
なにを褒めろというのか

1594f84c7e2ca6d6b8ebc28332943e97da7dbf0d

それからスーパーに行ったのだが、これが間違いだった。

スーパーで人を褒めるのは難しい。みんな買い物をしにきているのに、突然出会った人に褒められたらどう思うだろう。嬉しいというか、むしろ邪魔だとさえ思うかもしれない。褒める内容も問題だ。「そのメロンを選ぶなんて、お目が高いですね」なんて不自然すぎる。

そこで困っているふりをして、人に何かを聞いてみることにした。それなら話しかけてもそれほど不自然じゃないし、助けてもらったら褒めやすい。なんて素晴らしい思いつきなんだろう、と自画自賛して、意気揚々と実践に移した。

魚介のコーナーで、30代くらいの女性と目が合った。彼女はにこりともしなかったからちょっとドキドキしたけど、とにかくこう聞いてみた。

「すみません、どのサーモンが一番いいか、全然わからなくて。お邪魔でなければ、教えてもらえませんか?」

すると彼女は、その通りにしてくれた。目を合わせたときは仏頂面だったのに、楽しんでさえいるようだった。

おかげで私は「ありがとうございます。優しいんですね」と言うことができた。

一応レジに並んでいるときに3人の子どもを連れたお父さんと目が合ったけれど、あっちこっちに動き回る子どもたちの相手で、明らかにそれどころではなかったので、会計を済ませて車に戻った。

シートに座ってひとりになったとき、少しホッとしたのは秘密だ。

【夜】
ジムで「タトゥーの男」を
褒めたときのこと

3de9da4e4e3465c3b5d5b31cc366db33d55c450a

もうひとつ、私は間違いを犯してしまった。ジムに行ってしまったのだ。

確かに、ジムではほとんどの人が音楽を聴きながらトレーニングをしているから、話しかけなくて済む、という側面もある。ただ一方で、トレーニングが終わればほとんどの人は器具から器具へ移動する。だから、ジムにいるほとんどすべての人を褒めなくてはならないことになってしまうのだ。

それでも、私は頑張った。150kg近いベンチプレスをしている男性は、褒めるのが簡単だった。ストレッチをしている女性は、開脚したまま前屈して体がマットにつくくらい体が柔らかかった。これも簡単。

隣でトレーニングをしている男性と目が合ったときは、とくに褒める言葉が思いつかなかった。そこで腕にタトゥーがあることに気づいて「そのタトゥー、いいですね」と言った。

それから彼は、タトゥーについて語ってくれた。どこで入れたのか、どうしてこのデザインにしたのか、そしていったい自分にとってそれがどんな意味を持つのか…。

私はその話を聴きながら、人は自分の思い入れがあるものを褒められると嬉しいのだな、と思った。そういうものが見つかれば、褒めるのは簡単なのだ。

一日通して
人を褒め続けてみた感想

正直、とても大変だった。それでも、何かに取り組んでいる人を褒めるのは、それほど難しいことではない。やっていることについて、そんな風にできるなんてすごい!という気持ちを伝えればいいのだ。

偶然通りかかった人を褒めるのはなかなか工夫が必要だったが、やり甲斐のあるものだった。思いがけず褒められた人たちは、みんな明るい顔になった。

誰だって、褒められたら嬉しいのだ。だけど最初にも言ったように、世の中には「褒める人」が少なすぎる。これを読んでくれた人は、ぜひ褒める側になって欲しい。最初は大変かもしれないが、やっていくうちに慣れてくるのは、私が実践済みだ。

そうすると、きっとこの世界は、もっと生きやすくなるはずだから。

Licensed material used with permission by Jeff Haden
「ほめ日記」を知っていますか?読んで字のごとく、日記を書くときに自分を「褒める」というものです。これをすることで、現代人が抱えやすいストレスが解消され、今...
多くの人にとって、20代、30代の頃の悩みのひとつに、「上司との関係」が挙げられるのではないでしょうか。ただし、それだけに限らず、「人間関係」はしばしば悩...
今回は手塚千砂子さんの著書『「ほめ日記」効果・自分を味方にする法則』から、具体的にどんなものなのか、どういった効果が期待できるのかをまとめてみました。「ほ...
最近、あなたは人に褒められましたか?または褒めましたか? 坂東眞理子さんの著書『すべては書くことから始まる』では、褒める行為について彼女なりの考え方がまと...
タイ人のみらず、タイに住む外国人にもファンが多いというスープがあるのです。その名も「トムカーガイ」。
heyのオフィスは広い! もったいないぐらい(笑)。
生きていればいろいろなことが起こります。辛いことも、悲しいこともありますが、ちょっと視点を変えれば、その出来事は人生の大切な教訓になるかもしれません。「T...
アメリカの人気webサイト「Spirit Science and Metaphysics」の創設者であるSteven Bancarz氏は、人生には避けるべ...
リトアニア出身の男性Jacob Laukaitisさんは、タイを旅行中に飲酒運転の車に跳ねられる大きな事故に巻き込まれてしまいました。生還した彼は、痛々し...
「生きるために食べよ、食べるために生きるな」これは、古代ギリシャの哲学者ソクラテスの有名な言葉。忙しい毎日を過ごしている、現代人に響くものではないでしょう...
台湾の桃園国際空港でLCC利用者が使うのは第1ターミナル。乗り継ぎ利用だって格安。安く賢い旅をするなら、夜市のようなフードコートで食い倒れるのが台湾を利用...
オランダのデザイナーが作ったこのウォールミラー、なんと一面に褒め言葉が。しかも全体的な容姿に加え髪型、眉毛、目、唇、歯、頬のラインまで事細かに褒めてくれる...
今あなたが一緒にいるパートナーは「運命の人」ですか?もし確信がないなら、辛い恋愛の末に運命の人と出会えたというAnjali Sareen Nowakows...
マイナス思考は、人生をつまらなくします。ネガティブなことに振り回されずに生きていけたら、人生は今より楽しくなるに違いありません。でも、どうすれば自信が持て...
ここに紹介するのは、2014年12月にElite Dailyで公開された、ちょっと古い記事。年の瀬に「こんな人との縁は年内に断ち切るべき」とした内容は、新...
人生を晴れやかなものへと変える生き方。「自分を知る」目的としてマインドフルネスの実践を提唱する荻原順子さん。著書『人生が変わるマインドフルネス』(幻冬舎)...
周りを引き込む、自然と好かれる人がいると思います。こういう人たちはなぜに好かれるのか、そしてどんなことをしているのでしょう。そこには、11つの共通点があり...
栃木県小山市民を中心に老若男女に愛され、2005年に惜しまれつつ閉園した「小山ゆうえんち」。遊園地が開園中に活躍していた2層式アンティークのメリーゴーラン...
「我々は他人と同じになろうとして、自分の4分の3を失なってしまう」アルトゥル・ショーペンハウアー(ドイツの哲学者)「Elite Daily」にライターのP...
もう何度も耳にしているかもしれないが、人生はそう長くない。真面目な人であればあるほど責任を感じることが多かったり、義務的に行動することがあるかもしれない。...
旅には、人生が凝縮されています。
特別支援学校の教師が、生徒たちに毎日欠かさず実践している、あるルーチンが話題となっています。その様子を映した動画は、すでにFacebookで200万回以上...
中国での3~5歳児への実験結果によると能力を褒められた子供は努力を褒められた子供や全く褒められなかった子供より高確率でチートをすることが判明。結果を出さね...
精神や心を重要視するこの時代、質の高い人生を送るためには、正しい心のあり方を知る必要がある。こう説くのは、『人生が変わるマインドフルネス』(幻冬舎)を上梓...