大人になってからでも身につけられる「9つのスキル」とは?

学校で教えられたことが、社会に出てからも役に立ってますか?

Yesの人もNoの人も、大人になってからでも日々学び続けていくことが大切だ、ということに異論はないでしょう。

Inc.com」のライターTravis Bradberryさんは、社会で生き抜くために必要な「学校では教えてくれない9つのスキル」をまとめました。学びとは、知識を身につけるだけではありません。実際に使いながらスキルを鍛えていくことも、大切なのです。

01.
職場で欠かせない
「感情的な知性」

感情的な知性(EQ)は、自分や他人の感情を認識し、理解する能力のこと。

たとえばこのスキルは、管理職として部下をナビゲートしたり、仕事に関する意思決定をするときに役に立つ。

TalentSmart」の調査によると、EQが高い人は、低い人よりも年間平均29,000ドル(約318万円)収入が高い傾向にあるという。 もちろんそれだけではなく、職場の環境を整えるこのスキルは、ストレスを軽減させ、幸福感を得ながら仕事をする手助けとなるだろう。

02.
優先順位を見極める
タイム・マネージメント

時間を管理するために一番気をつけなければいけないのが「数の暴力」だ。これは、実際の問題を解決するために、今すぐにやらなければならないように見える、たくさんの小さな事柄をさす。

その「数の暴力」にかまけているせいで、一日の終わりに重要な仕事が何ひとつ終わっていないということもある。

時間の使い方を見直し、優先すべき仕事を見極めることで、あなたのパフォーマンスはもっと高いレベルになるだろう。

03.
聞いて、聞いて
聞きまくる

これは、一見シンプルだが難しいスキルだ。相手の話を聞いているとき、どうしても自分のなかに意見や反論が沸き上がり、それを相手に伝えようと考えがちになる。

真の「聞く」とは、相手の発言を理解することに一番のプライオリティを置くこと。それは、社会生活を送る上でとても役立つスキルである。

また、何も言葉の内容だけではない。声調、表情、身体言語などから文脈を理解しなければならないこともある。言い換えれば、あなたの耳(および目)を100%オープンにしておかないと、本当の意味での「聞くこと」はできない、ということだ。

04.
「No」と言えるスキル

カルフォルニア大学サンフランシスコ校の研究によれば、「No」と言えない人ほどストレスを溜め込み、うつ病などを発症しやすくなるという。

 「No」と言うことを学ぶとき、あなたは不要な束縛から解放され、もっと重要なことのために自分の時間とエネルギーを使えるようになるだろう。

05.
じつは「助けを求めること」も
スキルのひとつ

これが「スキル」ということに違和感を感じる人もいるかもしれないが、重要な能力のひとつだ。

自分がどういう状況なのかを認識し、勇気を出して人に助けを求め、きちんと業務をその人に引き継ぐことができれば、想像以上に仕事はスムーズに進む。

06.
意識的に
質の良い「睡眠」をとる

ロチェスター大学の研究によれば、眠っている間、脳は神経活動の副産物である有害なタンパク質を取り除くと言われている。

この脳の活動が円滑に進むためには、質の良い「深い眠り」が必要で、悪質な睡眠では有害なタンパク質がいつまでも残り、思考能力を低下させてしまう。

翌日の脳のコンディションを整えるためには、いま一度、自分の睡眠を見直してみてはどうだろうか?

07.
口に出しかけたことを
グッと飲み込む勇気

「自分が正しい」ということを相手に知らせたい気持ちは、人間の本質でもある。しかし、それにはほとんど効果がない。

一時的な感情で自分の思っていることを口にしてしまいがちな人は、一度それを飲み込んで、明日や来週や来年のことを考えてみてほしい。

あなたの、大切な人間関係を壊してしまう恐れはないだろうか?

08.
主導権を握るスキル

主導権(イニシアティブ)を取ることで、あなたの人生はより発展していくだろう。

理論的にはそれほど難しいスキルではないが「これをしたい」という理想よりも、目の前にある現実に意識が向いてしまい、恐怖や怠惰が邪魔をしてしまうのだ。

自分のなかの快適な生活を脱してでも、率先して前に進んでいこう。そうすることで、あなたの人生はきっと進化していく。

09.
「ポジティブ思考」を
コントロールする

挑戦が大きければ大きいほど、ポジティブ・シンキングを保つことは難しいもの。なぜなら、人間の脳は、ネガティブなことのほうを強く意識する傾向があるからだ。

これは人類がまだ狩猟生活をしていた頃の名残で、脅威を回避し、自分の命を守るために役立っていたから。

しかし、現代においてそれは悲観と否定を生み出すことに繋がり、新しいことに挑戦する妨げとなってしまっている。この本能的な脳の働きをコントロールし、ポジティブな感情を保つことは、現代人にとっては非常に大切な「スキル」と言えるのだ。

ABOUT THE AUTHOR:

Dr. Travis Bradberry is the award-winning co-author of the #1 bestselling book,Emotional Intelligence 2.0, and the cofounder of TalentSmart, the world's leading provider of emotional intelligence tests and training, serving more than 75% of Fortune 500 companies. His bestselling books have been translated into 25 languages and are available in more than 150 countries. Dr. Bradberry has written for, or been covered by, Newsweek, BusinessWeek, Fortune, Forbes, Fast Company, Inc., USA Today, The Wall Street Journal, The Washington Post, andThe Harvard Business Review.

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Licensed material used with permission by Travis Bradberry
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