脳に刺激を与える、具体的なアドバイス4つ
「生活にハリがない」と嘆く人がいるとします。もちろん、人それぞれ環境の違いはありますが、どんな状況でも自ら動くことで、それを解消することができるはず。そうやって刺激のある生活を送ることで、脳は活性化されていくのです。
ヤフー株式会社クリエイティブ推進部部長兼ブランドマネジメント室室長・内田伸哉さんの著書『脳のコンディションを良くする88の挑戦』では、そんな刺激のある毎日を送るための行動や訓練方法がまとめられています。
殻に閉じこもらないで、自ら行動を起こしましょう。
普段食べないものを
選んでみる
頭を鍛えることに抵抗を感じたり、難しく考えると頭を鍛える機会を失ってしまいます。もっと軽い気持ちでトライしてみましょう。私たちの生活は、ある一定のレールに沿って生活しています。それは、生活リズムなど、普段やっていることがバラバラにならないように、脳は自然と日常をつくりあげているから。
脳を鍛えるには「日常を壊す」ことが大切です。たとえば、普段食べないものを食べてみるのもそのひとつ。スーパーにしろ、外食にしろ、大概の人は自分の趣味趣向で食べるものの範囲が決まります。いつもは行かないお店に行ったり、普段絶対に食べない売り場のものを買ってみたりすると、それだけで日常は壊れます。言い換えると、脳が他の選択肢を選ぶために労働をしたことになるのです。
仕事をすればするほど仕事を覚えるように、脳も動けば動くほどその使い方を学ぶようになるでしょう。
ーLet's TRY!ー
・コンビニでも普段は買わないようなものを買ってみよう
・行ったことがない飲食店を開拓してみよう
・毎日違うものを食べるルールを作り1年間過ごそう
自分の成功した姿を
想像してみる
脳は、意識をしないと「時間」という感覚を持てません。だからこそ、だらだらと人生を過ごしてしまわないように、自分からゴールを作ることが大切なのです。
しかし、ゴールといってもなかなか思いつくものではありません。その場合は、自分が成功した姿を想像すると良いでしょう。そうすることで、あなたがいったい、どこを目指して成長しようとしているのかが見えてくるはず。
成功のイメージを持って行動するのとしないのとでは、脳の活性具合が変わってきます。「こうなるんだったら、こうしないと」という指令が無意識のうちに脳から出るようにするためにも、成功のゴールはかならず〆切を決めてから描くようにしてください。
ーLet's TRY!ー
・自分にとって大成功はなにかを考えよう
・その大成功のためのプロセスと〆切を考えよう
・プロセス通りに動けるよう、自分の生活スタイルを変えよう
「理想はなにか?」を
明確に書き出す
理想の人生をイメージするのは、視点を高く考える際の課題としてとても有効に働きますが、一方で理想へのイメージは抽象的になりがちです。
そんなときは、モデルケースは何か?というところまで想像しましょう。たとえば、理想の人生を考える場合は、自分の理想に一番近い人生を送っている人物をモデルケースとして探すと良いのです。そうすることで、広くモヤがかかった「理想」という言葉から、急に具体的な「人物」となり、答えが見えてくるでしょう。
理想を具体的にする作業は、クリエイティビティあふれる作業のため、とてもエネルギーを消費します。このエネルギーの消費が、頭に良い刺激を与えるのです。何の理想を考えるかという方向性を決めたら、あとは具体的なモデルケースを考えて書き出しましょう。
「35歳までに係長になる」や「年収800万円を超える」など、定期的に書き出せるとよりベターです。
ーLet's TRY!ー
・現実的な理想とは何かを書き出そう
・理想のためには何をすべきか書き出そう
・具体策を今日から実践しよう
頭の中にある考えを
「文字」にして吐き出す
「自分の頭の中では想像が広がっていたが、いざやってみると思った通りにならなかった」という経験はないでしょうか。これは、考えている最中に頭の中でイメージが誇大化されるためです。だからこそ、「一度頭の中から出す」という行為がとても大切。さらに、それを文字にすることで、簡単かつ具体的な形としてアウトプットを生み出すことができます。
頭の中に情報を置いて考えている限り、なかなか整理できるものではありません。しかし、吐き出していく過程で整理され、書き出したものを並べ替えたりしていくうちに、整理の仕方を思いついたりすることが多いのです。
アウトプットは極力短い文字で、多方面に短時間で集中的に書き出してください。しっかり時間制限を設けるのもポイントです。人は、自分が思っているほど自分自身をわかっていません。だからこそ、「字にして書き出す」というアウトプットを続けていくことが大切なのです。
ーLet's TRY!ー
・いま思っていることを書き出そう
・慣れたら文字以外でいまの感情をアウトプットしてみよう
・白紙のノートを1冊購入してアイデアで埋め尽くしてみよう