脳と心をときほぐす挑戦をしてみませんか?

最近嬉しかったことは何ですか?今日は新しい発見がありましたか?明日、楽しみな予定はありますか?

椅子から動かなければ肩がこるように、毎日が変わらなければ脳もこりを起こしてしまいます。そう提唱するのは、ヤフー株式会社クリエイティブ推進部部長兼ブランドマネジメント室室長の内田伸哉さん。

彼の著書『脳のコンディションを良くする88の挑戦』には、脳と心をときほぐすための挑戦がまとめられています。

偉人ならどうするか、と
考えてみる

大人になると、どうしても成長していることを実感しにくくなります。なぜでしょうか?

それは、大人になると評価の方向性が多様化してしまうから。学生時代は、テストの点数や偏差値といった非常にわかりやすい方向性がありましたが、社会人になると様々な評価軸が複雑怪奇に入り組んできます。また大人は「何が評価されるのか」を含め、自分で考えなくてはなりません。それはかなり悩ましいことでしょう。方向性がたくさんあるなかで正解を見極めるのは、困難なことですよね。

しかし、自分の目指すべき方向を見誤らずに判断する方法はあります。それは、自分が信じることのできる偉人を真似すること。偉人が難しければ、尊敬できる先輩や業界で有名な人でもかまいません。その目指すべき人になったつもりで行動すれば、自分では想像がつかなかった行動やアイデアが生まれるはず。その瞬間こそ、あなたが成長した瞬間なのです。

ーLet's TRY!ー

・あなたがエジソンだったら明日何をするのか考えよう
・偉人の書籍や伝記を読み、その中の行動をひとつ真似してみよう
・経営者の話を聞ける講演会や懇親会へ積極的に参加しよう

何かと何かを
混ぜて物を作ってみる

じつは「発明」と「パクリ」は紙一重だったりします。視点によっては今までにない新しいアイデアに見えるかもしれませんが、別の視点ではただの模倣でしかないものもたくさんあります。新しいと感じるのは、自分の無知からくる産物の場合が多いのです。

はっきり言ってまったく新しいアイデアというのは、明確には存在しません。何かを何かに置き換えたり、組み合わせたりして世の中のアイデアはできあがっています。つまり、新しいアイデアを生み出すには、何かと何かを組み合わせて考えるクセをつけることが重要なのです。

組み合わせる際のコツとしては、自分の分野と関係のないものを混ぜ合わせるのがオススメ。色々組み合わせているうちに、ふとアイデアが生み出される思考が強化されるのです。

ーLet's TRY!ー

・「ごはんの上に、普段かけない何をかけるか?」を考えるなど、何かと何かを掛け合わせる訓練をしよう
・仕事で使う新しい商品やサービスを「組み合わせて」考えよう
・あなたの職場で「混ぜる」をテーマにして商品開発会議をしましょう

「1つのことだけやる日」を
作ってみる

「新しいスキルが、なかなか身につかない」のは、基本的に人が新しいものを拒絶したがるから。身につけたくないのが本音なのです。しかし、新しい体験への挑戦は、思考や想像力の最大の肥やしになります。なかなか踏み切れないのであれば、1つのことだけをひたすらやる日を作ってみましょう。

新しいスキルを身につけるためには、3つのプロセスがあります。

1.日にちを決める
この日はこのことしかやらない日を作ります。

2.本を買う
お金を出して本を購入することで、やらなくてはいけない感を自分に持たせます。

3.ひたすら学ぶ
何日もかけて学ぶようなことでも、1日で詰め込もうとすれば集中できます(勉強しようとします)

土曜・日曜などの休日を「1つのことだけをやる日」にしましょう。そうすることで、新しいことを拒絶する思考が緩和され、脳が活性化されるのです。

ーLet's TRY!ー

・自分が丸一日できることが何か想像し、探そう
・実際に1日予定をつくり、その日はそれ以外何もしないルールを作ろう
・可能であれば月に1回、ひとつのことに熱狂的になる日を継続しよう

「一番重要なもの」を
省いてみる

車からタイヤを取り除いたら、他にどんな活用方法がありますか?おそらく生まれてから、こんなことは一度も考えたことはないはず。こういった「一番重要なものを省く」という思考実験は、あなたの想像力を伸ばすためにオススメです。

中国には、壊れた車のエンジンを原動力にしてチェーンをつなぎ、お手製のメリーゴーランドを作った人がいました。このように一線を越えて、人に「おっ!」っと思わせるアイデアを専門用語で「クリエイティブジャンプ」といいます。

どんなものでもかまいません。日常的なものから一番重要な要素を抜き、それを工夫して活用する策を考えてみてください。そうすることであなたの頭にも想像力溢れる「クリエイティブジャンプ力」がつくかもしれません。「クリエイティブジャンプ」の脳を鍛えられれば、きっとあなたはアイデアマンとしての実力をぐんぐんと伸ばすことができるでしょう。

ーLet's TRY!ー

・テレビの使い方を「映像を映して見る」以外に3つ考えよう
・身の回りのものから一番重要なものを省き、心動かすアートを考えよう
・自分の考えたアイデアや作品をSNSに投稿してみよう

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。