【脳の科学】男と女。賢いのはどっち?

「男と女の脳は違う!」なんて話をよく聞きますが、男女の生物学的な差は、実際のところ知性にどれだけの影響を与えているのでしょうか。

男女差は本当にある?それともイメージだけ?

「AsapSCIENCE」の動画が、その違いについて解説!

大きさは男性
表面積は女性

どうやら、男女の脳に違いがある、というのは本当のよう。

脳のサイズを比べると、男性のほうが8〜13%大きいそうです。これは、体のサイズが影響しています。しかし、女性のほうが脳皮質がたくさん折りたたまれていて、ひだが多く、皮質表面の面積は大きいのだとか。

ちなみに、脳の大きさがダイレクトに知能に影響しているわけではないそうです。クジラやゾウは人間よりも大きい脳を持っていますが、認知能力に優れているわけではありません。

男性は空間把握能力が高い
女性は言語能力が高い

男性と女性で、知能指数そのものに有意な差はありませんが、分野によって得手不得手はあり、両者を比較すると、男性は空間把握能力が、女性は言語能力が高いと言われています。

ちなみに、成績が一番悪いグループも、一番良いグループも男性に偏っているという傾向も…。

男女の成績が同じ国も

また、国際的な学習到達度調査「PISA」によると、男女ともに同じレベルの成績を収めた国もあれば、大きな差が出た国もあるそうです。

これは、生物学的な差よりも、国の文化や環境による影響がある可能性を示唆。

「男女差がある」と聞くと
テスト結果が変わる…

さらに数学のテストをするとき、事前に「男女差がある」と聞くと女性の成績は著しく悪くなり、「男女差はない」と聞くと女性の結果は男性と同等になる、という実験結果もあるんだとか。

ステレオタイプは
6歳から始まる?

こんな実験もあります。「本当に賢い人」の話をするとき、5歳児は自分の性別と関連付けて賢さについて語ろうとします。

しかし、6歳になると男女ともに男性を例にあげて賢い人について語ろうとします。

「賢い人のためのゲームだよ。やりたい?」と聞くと、5歳では男女ともに「やる!」と答えますが…。

6歳では男の子は「やりたい!」というのに、女の子は「やらない」と言う傾向にあるんだとか。

同じ応募書類なのに…

男女による思い込みは就職にも影響するようです。研究所のマネージャー職に応募してくる書類に、男女の名前をランダムにつけたところ、男性の名前のついた応募書類のほうが有能な候補者だとみなされる傾向がありました。

さらに、最初にオファーする金額も男性の応募者への提案のほうが高い傾向に。

女性研究者の
活躍の場は?

険しいイメージがありますが、一流の研究者として活躍している女性はたくさんいます。

ロザリンド・フランクリンはDNAの二重螺旋構造の発見に多大な貢献をしていて、キャサリン・ジョンソンはアポロ11号の月面着陸を支え、マリアム・ミルザハニは数学のノーベル賞とも言われるフィールズ賞を、女性として初めて受賞しました。

それを受けて、数学者のイザベラ・ラバは次のように述べています。

「ミルザハニが選ばれたことで『女性も男性と同じレベルで数学の研究ができるんだ』と思ったわけじゃないわ。

だって、私はもともと、そのことに疑いを抱いていたことなんてないから。

私はこう考えているの。私たちは社会として、男性も女性も、数学の能力を持っている女性を奨励して力をつけさせて、その成し遂げたことの素晴らしさに気づけるようになるべきだって」

脳の「男女差」について考えさせられる動画、いかがでしたか?

Licensed material used with permission by AsapSCIENCE

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