インドからアメリカへ。ふたつの故郷を持った私の素直な気持ち

インド出身で、現在はニューヨークに住むというライター、Nikita Mahtaniさん。彼女が自身の経験を綴った手記が、「Elite Daily」に寄稿されました。

インドとアメリカ、ふたつの全く異なる国の間を生きる彼女は、いったい何を感じているのでしょうか?

居心地のいい故郷を
遠く離れて

私はインドのムンバイで育った。混沌とした場所だったけど、大好きだったわ。

ムンバイでは、みんながお互いのことを思いやっている。食べ物も、文化も、そして生活しやすいところも大好きだった。誰だって、ここに住みはじめたら、居心地がいいって感じると思うわ。

12歳からずっと同じ友だちと一緒に広い場所でのびのび育って、賃金は安いけどちゃんとした仕事を見つけて勤めていれば、何も心配することなんてなかった。

そんなにお金を儲ける必要も、新しい友だちを見つける必要もなかった。つまり、居心地のいい場所から一歩も抜け出す必要なんてなかった。

そう、なかったのよ。

ニューヨークに来た頃は
泣いてばかりだった

だから、そんな故郷を離れなければならなくなったとき、とても怖かった。今までとは全然違うことをしなければいけなくて、大変な道のりだった。でも、人生で初めて住み慣れた街を離れて自分ひとりで決断することに、同時にワクワクもしていたわ。

私は、大学に行くためにニューヨークに来たの。でも、全然馴染めなかった。何を勉強したいのかも、何になりたいのかもわからなかった。多分、新しい土地は居心地が悪かったんだと思う。

それでも涙が
私を変えた

何度も失敗した。失望した。泣いた。でも、それが私を変えた。

ニューヨークに来てから、自分とは全然違うタイプの人と友だちになることができたわ。それに、ジャーナリズムという夢を見つけた。

ムンバイに帰ると、20歳そこそこなのに、結婚しなさいと強く言われる。やっぱり故郷にいたら変われないままだなと思った。ニューヨークで知らない人と出会ったり、自分自身のことを知ることができたのって、かけがえのない経験だったんだわ。

ムンバイの上に
重なったニューヨーク

もちろん、ムンバイが嫌いになったわけじゃない。ただ、ムンバイを離れてから積み重なったたくさんの経験が私にはある。

私はいつも夢に向かっていて、忙しくて、好奇心が強くて、フェミニストで、自分の言いたいことははっきり言う。これは、ニューヨークに来てから身についたこと。

でも同時に、家族が大好きで、繊細で、引っ込み思案で慎重でもある。これは多分、ムンバイで育ったからなの。

どちらでもあり
どちらでもないということ

今ではふたつの全然違う国を「故郷」と呼ぶけど、自分はどちらにも属してはいないなって思う。どちらにいても、ちょっとはみ出てしまう感じがするの。

でも、それこそが、ふたつの故郷を持つということのいいところなんじゃないかな。私はずっと、そんな風に生きていきたいと思っている。

Licensed material used with permission by Elite Daily