フィンランドの冬景色に、ただただ癒される。

「冬のワンダーランド」。そんな言葉もしっくり来る写真を紹介しましょう。

写真家ティーナ・トルマネンさんが撮り続けているのは、フィンランドのラップランドの風景。そこには、オーロラや雪、森、トナカイ、雪が積もった家の灯りなど、静寂のなかにも美しさが詰まっていました。

離れてみて
初めて気づいたこと

トルマネンさんは1998年に、生まれ育ったラップランドから首都のヘルシンキへ移住をしたそうです。ヘルシンキでは写真スタジオのアシスタントやシェフの仕事をしながら、徐々に街の景色を撮影するようになりました。月日は流れ、2010年に再びラップランドに戻ったとき、彼女は気がついたのです。

「生まれ育った場所にずっと住んでいると、その風景は自分にとって当たり前のもので、取り立ててそれについて考えることもしなくなります。でも一度離れてみて初めて、その美しさや素晴らしさに気づくことができるものなのです」

「身近すぎて
昔は気づけなかったの」

ラップランドの人々にとって、これらの写真は日常の風景にすぎません。しかし、その魅了はご覧の通りです。

これは、私たちにも当てはまるのかもしれません。「故郷の美しさ」に気づくのは、往々にして生まれ育った土地を離れたときです。素晴らしいものがそこに存在しているのにも関わらず、身近すぎて気づけないことはたくさんあります。それはまるで、多くの海外アーティストが「日本」を美しく描いているのを見て私たちが驚かされるように。

Licensed material used with permission by Tiina Törmänen, (HP)
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。