光の射す、美しいポストカード。私たちの往復書簡。
最近、ポストカードを買うようになったんです。
いろいろ持ってるんですよ。
小浪次郎さんや「MOUNTAIN MORNING」のイベントで購入した小嶋晋介さん。あと、ルイジ・ギッリの写真もありますね。
1年くらい前かな、写真家とイラストレーターの友人と3人で食事をしている時に、自分たちの思っていることを定期的に伝えあえたらいいねって話になったんです。
で、どういう方法がいいだろうと考えて。
わたしは本を扱う仕事をしているし、友人たちも、日ごろ、手で触れられるものを扱っている。だから、SNS介したくないなって思ったんです。メールで送り合うのもちょっと違う感じだなあ……と。
そんな流れから、文通をはじめたんです。
写真家の友人は、自分の写真の裏に文章を書いて、それをハガキ代わりに送ってくれる。プリントだから、届くまでの間に汚れちゃったりするけれど、それも味かなあと。
イラストレーターの友人は、紙に自分でイラストを描いて、そこに文章をつけて送ってきてくれます。はじめのうちは、汚れないようにって袋に入ってきたんだけど、それも途中からハダカのままになってました。
意外だったのは、二人とも、ちゃんと文章をつけてくれるんですよね。それが嬉しくて。
わたしが書く内容はたわいもないことです。
こういう本が面白かったよ、こんな展示を見に行ったよ、とか。どこそこに行ってきた時に買ってきたんですよ、って、ポストカード自体の話を書くことも多いです。
そんな感じで、一年の間にパラパラと、4〜5回ほどやりとりしました。
いつ届くかなあって、ぼんやり待つのって素敵ですよね。
ゆるゆる続けていって、そのうち展示とか出来たらいいなあ。
鈴木美波/「SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(SPBS)」マネージャー
大学在学中から「SPBS」で編集、書店業務に携わり、2012年、店長に就任。現在、同店、及び、フェアー型セレクトショップ「CHOUCHOU(シュシュ)」のマネージャーを務める。
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