「バースマーク」を持つ人を撮り続けるフォトグラファーが伝えたかったこと
「birthmark(バースマーク)」という言葉を聞いたことありますか?これは生まれつきある、アザのような皮膚のこと。顔の目立つ部位にできることも多く、悩み苦しむ人も多いのです。
デンマークの首都、コペンハーゲンを拠点に活動する写真家Linda Hansenさんは、3年をかけてバースマークを持つ人々のポートレートを撮影しています。この作品に込めたメッセージとは?
メディアで見る「理想」なんて
重要ではない
「私はいつも、不完全なもの、そしてその美しさに魅せられてきました。私たちは、メディアを通じて伝わってくる“理想像”の影響を大きく受けていると思っています。でも、そんなものは重要ではありません。メディアによって押し付けられる理想に抗い、誰もが持っている不完全さこそを、賞賛していかなければならないのです」
「写真の瞳もまた
あなたを見つめ返すのです」
「人は、簡単に外見から中身までを判断してしまうもの。でもバースマークは、その人の内面とは何の関係もありません。写真を見て、バースマークではなく、彼ら自身に目を向けるまで、一体どれくらいの時間がかかりましたか?
写真の中の瞳もまた、そんなあなたを見つめ返しているのです」
多くのモデルが撮影に対してポジティブだったそうですが、それでも自分のアザと向き合うには、困難が多いもの。
不完全こそが「人」。お互いの違いこそが「魅力」。
それが、撮影を続けたLinda Hansenさんが伝えたかったメッセージなのでしょう。
Licensed material used with permission by Linda Hansen