海外を飛び回る成功者が大切にしているモノとは?

仕事のためではなく、自分の好きなことを中心に置いたライフスタイルを貫く、本田直之さんと四角大輔さん共著の『モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きるには』。

ふたりはこの本のなかで、

モバイル:動ける、動かしやすい、機動性のある、移動型の。
ボヘミアン:古い慣習にとらわれない人、自由奔放に生きている人。

を組み合わせた「自由な生き方」を紹介しています。

今回の記事では、彼らがモバイルボヘミアンな人生を実現するために使っているアプリやギア、さらに最大限のパフォーマンスをするために準備していることを見ていきましょう。

グローバルWi-Fiを使えば
世界のどこでも仕事ができる

ーー 四角大輔

ここでは、僕のような世界を旅するモバイルボヘミアンにとって、心臓部ともいえるデジタルギアについて紹介します。

iPhoneやMacBookと同レベルで必要なものは、言うまでもなくインターネット環境です。

僕たちがいつも使っているのは、モバイルルーターのレンタルサービス「グローバルWi-Fi」。行く先々で一番状況の良い電波を自動で拾ってくれて、iPhoneとMacBookの同時接続ができます。これを持って、欧州・アジア・中北米を40ヶ国ほど旅をしましたが、ほとんどの国でネット接続ができました。

Wi-Fi端末としては、より安いものもあるし、ただの旅行なら無料のWi-Fiスポットでも良いでしょう。しかし、モバイルボヘミアンにとっては、いつでもどこでもストレスなく仕事ができる環境を整備することが、何よりも重要なのです。

今後の注目は「KnowRoaming」や「Apple SIM」をはじめとする「グローバルSIMカード」。小さなSIMカード1枚とiPhoneがあれば、世界90以上の国と地域でインターネット接続ができるという画期的なものです。

始まったばかりのサービスのため、通信料が高かったり、電波圏内が狭かったりと使い勝手はまだまだですが、今後はこういうものがスタンダードになっていくでしょう。

テクノロジーの進化を
味方につける

ーー 四角大輔

ここでは、普段から仕事で利用しているアプリを紹介しましょう。

(ただし、この情報は、2017年3月現在のものです。アプリやウェブサービスの進化は爆速なので、あくまで参考程度に)

「Textwell」
iPhoneとMacBookで文章を書く時は、テキストエディタの「Textwell」が秀逸な働きをしてくれます。立ち上がりが早いし動きも軽く、インターフェースがシンプル。何より、リアルタイムで文字数のカウントをしてくれるのが嬉しい限り。iPhoneとMacBookで即同期できるため、シームレスに文章の作成や編集ができる優れものです。

「Moca」と「Google カレンダー」
両立させづらい「月表示」と「1日表示」の画面を素早く一覧できるインターフェースが「Moca」の売りです。月ごとの画面切り替えがなく、どこまでも上下にスクロールできるので、月にまたがる予定が見やすく、ワンアクションで1日の詳細予定を見ることができます。「Google カレンダー」との完全同期ができるので、プロジェクトメンバーに共有できるなど、時間管理が命のモバイルボヘミアンにとって必要不可欠なアプリなのです。

「Todoist」
操作性が高く、iPhoneとMac両方でオフライン使用できます。このアプリ上で、プロジェクトメンバーにタスクを割り当てたり、タスクごとに細かいコメントのやりとりが可能。また、プロジェクトごとにタスクを「並列」ではなく「階層化」できるので整理しやすく、常に進捗も把握できます。複数のプロジェクトを回しているモバイルボヘミアンにとっては、神アプリと言っても良いでしょう。

「Be Focused」
25分間1タスクのみに集中し、5分間休憩するという「25分+5分を一区切り」とする、ポモドーロテクニックと呼ばれる仕事術を活用するためのアプリです。この30分をワンセットにし、執筆やクリエイティブワークに取り組むと、驚くほど生産性が上がります。

自分のライフスタイルとワークスタイルに合ったアプリを選定しておくことが重要なポイントです。それによってムダな作業を減らして効率化できるならば、とことんやるべき。ぜひ試してみてください。

メンタルと肉体を
メンテナンスする

ーー 四角大輔

モバイルボヘミアンとして生きるためには、心と体のメンテナンスも大切です。精神と肉体は、お互い大きな影響を与え合っていることはご存じの通り。年齢に関係なく、この2つのメンテナンスの成否が、すべてのパフォーマンスに直結します。

まずメンテナンスというのは、「鍛える」というより「心と体の調子を知って整える」ということを覚えておいてください。自分のメンタルと体調を把握できていると「バイオリズム」が分かってくるようになり、心身のリズムを知れば、効率よくタスクやワークを配分できるようになります。

セルフメンテナンスにおいて重要なのは、毎日のルーティーンを作ること。じつは、このルーティーンこそが、メンタルの平穏と安定をもたらせてくれる鍵となるのです。

人の体と脳は、朝の光を浴びることによって「活動モード」のスイッチがオンとなり、 集中力とクリエイティビティがピークを迎え、お昼から夕方に向かってゆるやかに低下していきます。

そして夜になると「休息モード」に突入します。心と体を整える上で、もっとも大切なことは睡眠です。僕はいつも「睡眠は今日の終わりではなく、明日の始まり」と言っています。とくに、体が修復されるゴールデンタイムは22時から午前2時。あなたはこの時間に熟睡できていますか? 

こういった、人間が逃れようのない性質や体のリズムを無視しない形で、自分に合ったルーティーンを見つけることが大切なのです。朝はクリエイティブな仕事、お昼は人と対面するような仕事を入れて、夜22時には就寝する習慣を身につけてみましょう。

本田 直之

日米のベンチャー企業への投資育成事業を行いながら、年の5ヶ月をハワイ、3ヶ月を東京、2ヶ月を日本の地域、2ヶ月をヨーロッパを中心にオセアニア・アジア等の国々を旅し、仕事と遊びの垣根のないライフスタイルを送る。

四角 大輔

アーティスト及びブランドプロデュース、公式サイト〈4dsk.co〉、著書インスタグラム、〈Lifestyle Design Camp〉を通して表現活動を行い、ニュージーランドで半自給自足の森の生活を、年の半分は世界中で移動生活を送る。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。