ご飯を食べる前に、「命」についてじっくり考えよう。

スーパーで売られているお肉を見ても、どんな姿で、どう暮らしていたかまで想像したことなんてない。食事の時「いただきます」って言いながらも、あまり感謝していないことに気づいたんです。

そして、そんな自分がちょっと怖いなって。

命の重さと向き合おう。

北京で活動するアーティストLi Hongboさんは、鹿でもカエルでも「生き物はなんでも食べる」という中国の一部の食文化について、思うところがあるようです。

「必要以上に食べ過ぎてしまうのはよくないし、それを続ければ人間もいずれは滅びてしまう」

彼は、もっと人々が食べることの大切さを考えられるようにと願いを込めて「The Shadow of Knives Series」と名付けたこのシリーズを作りました。

アジア特有の包丁を彫刻にすることで、人々はパッと見て「食」を連想すると言います。そこから、冷たい金属になった動物たちと向き合って欲しい、と。

ここで「食肉」の是非について問いたいわけではありません。ただ、一つひとつの命としっかり向き合えば、「食べる」ことの大切さを改めて感じられると思うんです。

Li Hongboさんの作品を知ることは、そのひとつのきっかけになるのではないでしょうか。

Licensed material used with permission by Contemporary by Angela Li
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。