「できるだけ使わない」を目指したアンチスマホ。
日々飛躍的な進化を遂げるスマホ。でも、
「こんなにたくさん機能があって、疲れちゃった」
「ついつい時間を無駄にしてしまう」
と思う人もいるかもしれません。
「The Light Phone」は、インターネットから離れ、大事な人と電話で繋がることだけに特化したスマホ。現在はアメリカのみで使用可能ですが、きれいなビジュアルとシンプルな性能が魅力的、と話題を集めています。
コンセプトは
「できるだけ使わないスマホ」
「Light Phone」は、電話機能のみにしぼった携帯電話。インターネット接続はなく、今や携帯電話用にはほとんど使われなくなった「2G回線」をあえて利用しているとか。
ポイントは、自分が普段使用しているスマホと電話番号を共有することができること。さすがにこれしか持たないというのは難しくても、併用ならぐっとハードルが下がるし、無駄にスマホを見ないで済みそうです。
画面表示も現在時刻と番号のみと、超シンプル。
大きさはクレジットカードと同じサイズ。携帯していることを忘れてしまいそうなほどに軽量だとか。
デザインコンセプトは「できるだけ使用しないこと」。
メールやメッセージのやりとりではなく、大切な人の声を直接聞くことの素晴らしさに、改めて気付くことができるかもしれません。
「僕たちには疑問だった」
Light社のJoe HollierさんとKaiwei Tangさんのコメントは、こう。
「スマホもアプリも『僕らの人生をより良くする』という謳い文句を掲げているけれど、僕たちにはそれが信じられなかった。人と人をつなぐことは僕らの時間を奪うし、脆弱な人間の精神を簡単に蝕んで依存症にしてしまう。
必ずしもインターネットが悪だというわけではないんだ。世界中の人と繋がれるデバイスがあまりにも簡単に持ち歩けてしまうということに、僕たちは疑問を抱いた。過剰な繋がりから“オフになる時間”が必要なんだ。
それを、孤独や退屈と呼ぶ人もいるかもしれない。でも人の創造性を引き出し、素晴らしい仕事を成し遂げるためには、自分自身と向き合う時間が大切だと思う。
だからこそ僕たちは、可能な限り性能をそぎ落として『なるべく使用しないこと』を目的としたLight Phoneを作ったんだ」
アメリカでは5月10日から販売が始まっている「Light Phone」。ホワイトとブラックの2種類で、価格は150ドル(約1万7千円)。
残念ながら、2G回線はすでに日本では使われていないため、回線の問題で利用することができませんが、ついスマホに縛られた生活を見つめ直したくなりますね。