「進撃しない巨人たち」は、愛に溢れていた。
巨人というのは、破壊したり、人を襲ったりするような、とにかく暴れまくる「怖いヤツら」というイメージでした。だけど、木でできた大きな彼らの表情があまりにも優しいから、見ていると心が和んでしまうんです。もちろん、進撃したりしませんしね。
6体の巨人を探しに行こう!
アーティストThomas Damboが、「Six Forgotten Giants」というプロジェクトの一環として、デンマークの郊外に巨人たちを誕生させました。
なんでも、コペンハーゲンの西部の森にはとても美しい自然が広がっているのに、人々に見過ごされているそう。だから、自分たちの暮らす土地の良さにもっと気づくことができるようにと、地元民でもあまり足を踏み入れない場所に6体の巨人を作ったのです。
小さな丘の上で、人々が訪れるのを待っているのは、「Hill Top Trine」という女性の巨人。
緑の茂る涼しい場所にいる「THOMAS ON THE MOUNTAIN」。彼と出会ったら、一緒にのんびりと過ごしてみるといいかも。
橋の一部になっている「OSCAR UNDER THE BRIDGE」。ここを渡るときは、立ち止まってゆっくり景色を楽しんでみよう。
「Little Tilde」という、小柄な巨人。彼女は、木の間から見る美しい眺めに見とれているそう。
子どもたちが出会ったのは、木のヒゲを生やす「Teddy Friendly」。湖を守るようにいつもここにいます。
「SLEEPING LOUIS」が眠るのは、見つかりにくい隠れた場所。
巨人たちはみんな、地元の廃木材で作られています。どこまでも優しい彼らと出会ったら、友達になって一人ひとりの名前を呼んでみたい。