ロボットですが、「砂浜専門ポエマー」やってます。

頭に風車をつけて砂浜をテコテコ。一見するとオモチャのようですが、実はAI(人工知能)を搭載した、立派なロボットなんです。

事前にプログラムされた詩ではなく、周りの状況を理解して考えた詩を砂浜に残します。

でも、せっかく書いた詩は、波で消されてしまうかもしれない。
そこには、デザイナーの隠された思いがありました。

センサーで感じて
自分で考える

かわいい外見とは裏腹に、たくさんのセンサーを搭載。波の状況や風の強さ、周囲の音などを判別し、パターンや関連性などを自分で見つけます。

そこから認識した情報をもとに「詩」を考え、砂浜に書いていく仕組み。

周りの状況に合わせて詩を作っていくため、同じ詩ができることはないそう。どんな詩が出来上がるのかは、ロボットのみが知るということです。

ロボットは
人の役に立たないとダメ?

作ったのは、インタラクションデザイナーのYuxi Liuさん。

たくさんのロボットが作られるようになり「人の役に立つこと」だけが存在理由になってしまっていると気づき、その前提を覆したかったのだそう。

人の感情を理解してくれるわけでもない、移動はできるけど、人は運べない。せっかく書いた詩は、波に消されてしまう。

確かに、このロボットが役に立つのは難しそうです。

でも、本当に「ロボットは人の役に立たなければいけない」のでしょうか? そんな問いかけをしつつ、今日もどこかの砂浜に詩を書いているのでしょう。

Licensed material used with permission by Yuxi Liu
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。