海岸で「タバコの吸い殻」を回収するAIロボットが開発中
きれいな海、ビーチに行った際に、誰かが捨てたタバコの吸い殻を見つけてしまうと、どうしても気分が下がってしまう……。
もちろん、私たちが不快な思いになるだけでなく、海の生き物たちに甚大な被害を与えていることは言うまでもない。
そんな問題に対処するため、テクノロジーで社会問題の解決を目指す「TechTics」が、デルフト工科大学の学生らと共同で画期的なロボットを開発している。
「BeachBot」と名付けられたこのロボットは、ビーチを徘徊しながら、AI技術を利用して砂浜に落ちている吸い殻を判別。吸い殻を見つけると、アームを使用して自動でビンに回収してくれるのだ。
© Microsoft/YouTube
動画によると、全世界で毎年約6兆個の吸い殻が生まれ、その内の約4.5兆個の吸い殻がポイ捨てされているらしい。
そして、捨てられたうちの多くは、川や海に流れ、海岸で拾われるゴミのうち19〜38%ほどは、タバコ由来のゴミだというデータも出ている。
「BeachBot」は、海岸に落ちている吸い殻の写真を多く収集しており、最初のデモでは、30分で10本の吸い殻をすくい上げることに成功した模様。また開発者らは、この先様々なタイプのゴミを回収できるように開発を進めていくと発表している。
同社の活動を応援することはもちろんだが、何よりも私たちの行動を改めることが最優先である。
Top image: © 2020 TechTics