鎌倉発、組み立て式生ごみ処理器『FAB de キエーロ』がカインズで登場。DIYで実現するゴミを出さない暮らし

鎌倉市が掲げる「ゼロ・ウェイストかまくら」の実現に向けた新しい道具の販売が、2026年2月12日から開始された。

家庭から出る生ごみを焼却処分せず、土の力で分解する循環型の仕組みが注目を集めた。

自治体や市民、そして企業が連携して開発したこのプロダクトは、日々の暮らしの中で環境負荷を減らす具体的な選択肢を提示している。

微生物の力で生ごみを分解する『FAB de キエーロ』の仕組み

FAB de キエーロは、土の中に生息するバクテリアの働きを利用して生ごみを消滅させる、電気不要の処理器。

最大の特徴は、デジタル木工機を活用した組み立て式の設計を採用し、誰でも自宅で完成させられる点にある。

従来のモデルは庭付きの住宅を想定した重量感のあるものが主流であったが、今作はベランダなどの限られたスペースにも設置しやすいよう最適化が行われたという。

プラモデルのような感覚でパーツを組み合わせ、自分好みの塗装を施すことで、道具への愛着を育みながら環境活動に取り組める新感覚のアイテムとなっている。

© 株式会社カヤック

産官学の共創から生まれたデジタル設計の背景

製品化の背景には、株式会社カヤックや株式会社カインズ、慶應義塾大学の研究室といった多様な組織の協力体制がある。

ファブラボ鎌倉の代表を務める 渡辺ゆうか 氏が提案した「デジタル技術による自作」という着想を起点に、約1年の研究期間を経てフラットパック構造が実現した。

カインズの店舗に設置されたデジタル木工機械“ShopBot”を用いることで、精緻な木材加工が可能となり、輸送効率の向上やコスト削減にも寄与している。

考案者の 松本信夫 氏が守り続けてきたキエーロの理念を、現代のテクノロジーによって広く普及させるための体制が整った。

都市部でも導入しやすい設計と鎌倉市の助成制度

都市部での利用を促進するため、黒土の扱いやすさや耐久性といった面でも工夫を凝らす。使い方はシンプルで、日当たりの良い場所に設置して生ごみを土と混ぜる作業を繰り返すだけだ。

特別な機械操作を必要とせず、バクテリアが活動しやすい環境を整えるコツを掴めば、誰でも継続できる。

また、鎌倉市民であれば自治体による購入費用の助成制度を利用できる点も大きなメリットだろう。

個人だけでなく、学校や商店街といった地域コミュニティでの活用も期待されており、家庭から始まる小さな循環の輪を広げる役割を果たす。

販売情報

商品名

FAB de キエーロ

価格

38,500円(税込)

※鎌倉市による助成制度(9割補助)あり

サイズ

幅 910mm × 奥行 378mm × 高さ 731mm

発売日

2026年2月12日

販売ページ

「CAINZ DIY MARKET」

https://img.cainz.com/diy-market/item.html?jan=4550596188096

「FAB de キエーロ」公式サイト

https://fabde-kiero.studio.site

販売・製作

CAINZ DIY MARKET

Top image: © 株式会社カヤック
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