決して夢を諦めなかった「義手のモデル」が教えてくれたこと
生まれつき右手の一部がないShaholly Ayersさん。現在はアメリカの百貨店「Nordstrom」の広告モデルになったり、ニューヨークで開催されるファッション・ウィークでランウェイを歩いたりと大活躍。
だけど、ここまでの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。
「その腕じゃ、モデルになれないよ」
Photo by Rich Heaton
モデルになる夢を叶えるために事務所に行ったところ、エージェントに「その腕じゃ、モデルになることはムリだよ。きっと、誰も写真を撮ってくれないだろうね」と言われたそう。怒りと悲しみが同時に込み上げてきたという彼女は、ボロボロと泣いてしまったそうですが、このようにも考えたと言います。
「たった1人に夢を否定されたからって、諦めるわけにはいかない」
ネガティブな想いを吹き飛ばした彼女は、自分でフォトグラファーやメイクアップアーティスト、スタイリストを見つけ、写真を撮ってもらいました。
数年後に心無い言葉を浴びせられた事務所にポートフォリオを見せに行くころには、いくつかの雑誌の表紙を飾るほどに成長していました。
Photo by Karlo Gomez
Photo by Rich Heaton
Photo by Marc Edward
Photo by Pete Mui
同じエージェントに対面したAyersさんの頭の中には、あの時の記憶が蘇っていたかもしれません。だけど、驚きの言葉が待っていました。
「ここで契約しないなんて、ありえない。あなたの写真はとても美しいよ」
背中を押される彼女の言葉
挫折を乗り越えたAyersさんには、どうやって困難に打ち勝てば良いのかという質問がたくさんくるそうです。
彼女が自身のアカウントに投稿した返答を読むと、ネガティブな気持ちも晴れ、自分も頑張ろうと思えてきます。
「どうやって自信を得たのとよく聞かれます。正直に言うと、失敗からきているのです。
多くのことに挑戦して、結果が伴いませんでした。でも、これが成長させてくれたのです。否定されることで打たれ強くなり、失敗することで自分が弱くないと気づきました。
もしアドバイスをするなら、どんなことでもやったほうがいい。挫折するかもしれません。でも、誰が気にしますか?
ただ突き進むだけ。私は諦めない限りは本当の意味で失敗しないと思います」