橋の下の「スキマ」をオフィスにしちゃった男

都会はどこでも土地不足。

でも、その問題をまさかのアイデアで解決しちゃった人物がいます。バレンシア在住のデザイナーFernando Abellanas。彼が「オフィス兼居住スペース」だと言い張るこの空間、よーく見れば見覚えあるカタチ…。

ちゃっかり、
橋桁(はしげた)に居候

Photo by Jose Manuel Pedrajas

わかります?橋桁の真裏ですよ。

まさしく「秘密基地」な、Fernandoだけの空間。小さいけれど居心地よさそう……とは、到底思えないんですけど(苦笑)。

Photo by Jose Manuel Pedrajas

秘密空間は、橋桁の壁に家具を直接ボルトで固定していくというもの。設計からデザイン工事まで、すべてたった一人。

Photo by Jose Manuel Pedrajas

壁と床がないから、ぱっと見、空中に浮かんでいるよう。

Photo by Jose Manuel Pedrajas

ここに、反対側の橋桁に設置してあるゴンドラのような木箱に乗り、手動ハンドルを回しながら近づけていけば、ちゃ〜んと空間の壁と床として機能するんだそう。斬新すぎる発想力についていけない…。

それなりに、居心地良さそう

Photo by Jose Manuel Pedrajas
Photo by Jose Manuel Pedrajas

Fernandoにとっての自分空間は、少年時代、机の下にとっておきの秘密基地をつくる日々から始まっていたようです。

「こっちからは車や周りの景色が見えるけど、彼らは僕に気づかない。周りの視線を気にせずいろいろ観察できて、なんだかホッとするんだよね」

きっと、この家と呼んでいいのかわからない空間も、彼にしてみればその延長のようなもの。

Photo by Jose Manuel Pedrajas
Photo by Jose Manuel Pedrajas

夜だってランプひとつ灯せば、こんなに明るく快適そう。眠くなったら?布団を持ち出して寝床を作っておやすみ。

場所はナイショ!

Photo by Jose Manuel Pedrajas

にしても、ですよ。

Fernandoは詳しい居場所を明かそうとはしません。秘密空間だけにこれがどこにあるかは内緒だそう。誰かに見つかってものが盗られたり、行政に見つかって、撤去でもされない限り(行政にも内緒で作ったそうだし)、しばらくはこのアジトの予定だとか。

でしょーね。

Licensed material used with permission by Jose Manuel Pedrajas, Fernando Abellanas, Fernando Abellanas
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。