元Googleエンジニアが開発した正確すぎる「計量カップ」
レシピ通りに料理をつくろうとすれば、計量カップは欠かせません。ところがモノによって、微妙な誤差があるんだそうです。知ってました?
みな、これまでは見て見ぬフリ。そこに物申したのがJoshua Redstone。この方、GoogleやFacebookで培ったエンジニアとしての経験を活かし、この「誤差の解決」に挑む、新しいプロダクトの開発に乗り出しました。
計る量が少ないほど
誤差が大きいのはなぜ?
膨大な計算式と試行錯誤を経て誕生したのが<Euclid(ユークリッド)>。きっちり正確な量を計れる、と本人は太鼓判です。
開発においてJoshuaがもっともこだわったのが、カタチだそう。彼は、調理の際に計量カップのある欠点に気づいたそうです。
「従来の計量カップの場合、少量を小さいカップで計れば誤差は少ないのに、少量を大きなカップで計ろうとすると、誤差も大きくなっていました」
この問題が液体の表面積と液体の容量が関係していることに着目した元エンジニア。計る量が少ない場合は表面積も小さくなるよう、容器の下に向かって細くなるという、これまでの計量カップにはないスタイルに行き着いたのです。
ちなみに、これだと計る液体の量に関係なく、誤差はたったの6%以下に抑えられるんだとか。
パッと見ストレートな方が正確に思えてしまうのは、単なる人間の習性なのかもしれません。すぼんだ下部も握りやすく、取っ手もない分、こちらの方がスッキリしていて洗いやすい。
なんでも、側面を半円形にしたのは、さらなる正確さを追求するためのロジックだそう。さらに、小さな単位なら1オンスや1ミリリットルの単位まできっちり計ることも可能というから、お菓子やケーキづくりにおけるグラム単位の分量にも対応できますね。
ところで、凡人には理解の範疇を超えてしまいますが、“正確すぎる”計量カップ開発に際し、Joshuaが編み出した数式がこちら。
この計算式にたどり着き、万人が使いやすいカタチをデザインするのに費やした時間は4年。飽くなき探究心の背景には、「そのままにはできない」そんなエンジニア気質が原動力となったのかもしれませんね。
価格は24ドル。公式サイトからオーダー可能です。