大阪・新世界の商店街で「値札のないマーケット」

100年以上の歴史がある通天閣のふもとにある「新世界市場」は、今では半分以上のお店が閉まっている、いわゆるシャッター街。

でも、そこが以前のように活気ある市場になるというイベント「Wマーケット」を知っていますか? 一番の特徴は、なんと言っても「値札がない」こと。

お客さんとお店の人が交渉して値段を決めるのが、醍醐味。必然的に会話が生まれる仕組みになっているんですね。

「これ、なんぼ?」

商店街には、大型ショッピングモールとは違う魅力があるもの。

人情味があってノスタルジック、人と人とのコミュニケーションで成り立っているこの感じ。しかもここは、大阪人でさえ「ああ、大阪に来たな」と感じるディープなエリア。そんな感覚を「未来に残していきたい」という思いから、このWマーケットは誕生したと言います。

Wマーケットは「ウィークエンドマーケット」の略。一過性のブームで終わるのではなく、フランスのクリニャンクールにある蚤の市や、タイの水上マーケットのように、ずっと続いて、海外の人からも人気のマーケットになるのが目指すところ。

値札がないので、まずは値段を聞くところからお店の人とのコミュニケーションがスタートします。日本ではあまり日常的にしない行為なので、お祭り気分で楽しめそうです。お店の人も、どうしてこの値段なのか、売り物について説明してくれます。

商品って、知れば知るほど愛着が湧くものですよね。

「まいど、おおきに!」

個性的なお店が並び、まるでフリーマーケットのような雰囲気ですが、商品のクオリティが高く、しっかりしているのもこのWマーケットの特徴。モノ作りのプロが丹精込めて作った商品を自らで販売しているので、ネットショッピングでは味わえないようなライブ感があります。

「"価格"より"価値"で選んで欲しいから」

という思いも、お客さんとの交渉でその場で値段が決まるというこの仕組みに込められているそう。確かに、作り手の人柄やモノの価値を知れば、もっと満足度の高い買い物になって、お客さんも嬉しくなりますよね。

2017年11月5日(日)には、2回目となるWマーケットが開催されます。

前回も海外からの来場者も多く、盛況だったそう。お酒を片手にお店を回ることもできるそうなので、ちょっとレトロな雰囲気の街並みを味わいながら、大阪商人との駆け引きを楽しんでみては?

Wマーケット
[WEEKEND PRICELESS MARKET]

日程:2017年11月5日(日)
時間:10:00-16:00
場所:新世界市場
大阪府大阪市浪速区恵美須東1丁目21-12

Licensed material used with permission byWマーケット
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。