朝型の生活は、選ばれた人しかできないことだった。
どうしても早起きができない人って結構いると思います。
僕も同じタイプの人間なので、「スマホやパソコンを使いすぎなんだよ」や「睡眠の質が悪いんじゃないの」なんてよく言われてしまいます。………が、ある研究によれば、早起きができるかできないかは遺伝子によって、決まっているっていうじゃないですか。
「Elite Daily」のJulia Guerraさん、個人的な話も織り交ぜながら、詳しく前述の調査結果を紹介しています。
突然ですが、私たち全員が朝型タイプの人間になるのは難しいそう。長い間、早起きをできなかった人がいたら、自分を責める必要はないみたい。非難するべきは科学者の方。人類が進化してきた過程で、睡眠サイクルにも影響があったと分析するのが遅かったんです。
だから、少し検索をするだけでも、いかに早く起きるのが良いのかということを謳った内容の記事が多くヒットします。もちろん間違っているワケではありません。でも、“理想的な”睡眠時間のために運動をしたり、アップルビネガーを飲んだりするようにオススメしています。
「Proceedings of the Royal Society B」に掲載された研究によると、私たちは睡眠サイクルをコントロールすることはできないんだそう。つまり、生まれつき、夜行性のような人がいるのも事実なのだとか。
朝型・夜型タイプなのかは
遺伝子によって決まっている
研究者はタンザニア北部に暮らす狩猟民族の33人を、3週間に渡って調査した、と「Huffington Post」は述べています。その結果によって分かったのは、周りの人が寝ている中で、最低でも1人は起きているということ。さらに、個々によって就寝、起床時間は異なっていたそう。
研究が証明したのは、睡眠には環境が大きく影響を与えているということと、それぞれの好みのサイクルがあるということ。だから、後者には遺伝子が関わっていると考えられているようです。
私のパートナーは早起きするのが苦手。だから、夜中にパソコンをいじっているのを見ると注意するのだけど…。この研究を踏まえるなら、どうしても起きれないこともあるようですね。遺伝子レベルで拒否反応を示しているといった具合に。
さらに、2017年の3月、「Vox」はDSPS患者(遅い時間に眠る傾向がある人)の実態を調査しています。被験者のある大学生は、どうしても深夜3時まで眠ることができずにいたそう。
この例は珍しいけど、私たちにはクロノタイプ(生まれつき好みである睡眠スケジュール)があります。だから、自分自身の体内時計をムリやり調整しない方が良いのでしょう。
睡眠の研究をしているPhilip Gehrman氏は、「Vox」にこう語っていました。
「たまに睡眠について悩む人に、遅く就寝し、起床することを許してあげます。なぜなら、それが理にかなっている可能性もあるから」
今の社会では、早く起きる人ほど生産性が高いと信じられています。だけど、起きていても脳が働いてないと感じるなら、満足がいくまで寝た方がベター。
早起きができなくても
最善を尽くすには…
改めて言うと、朝6時から活動できる人は限られています。できなくても、しょうがないことなのです。だけど、どんなクロノタイプだとしても、朝のミーティングに行かなければいけないことも…。
幸運なことに、そんなときに使える方法を多くの人が発見しています。
例えば、深夜に寝ることを避けるために、数時間早くベッドに入って、体を落ち着かせるとか。朝起きたときに動きやすいように、水分補給を寝る前にしておくのも1つの手。自分のテンションが上がる曲を、アラームにセットするのも大切。だって、デフォルトの音楽を聞いたら、イラっとくるでしょ?
覚えておいてほしいのは、「早寝早起き」は誰でもできることじゃないということ。起きれなくても、自分が満足するまでベッドにいて、次の日にどう改善するのかを考えればいいのです。