「クリスマス×温泉」は、最高にラブリーなかけ算。
「クリスマス、どうする?」
お互いに毎日忙しくて、知らぬ間に近づいてきていた12月23、24日の土日の予定を、11月も下旬に差しかかった頃にようやく話し出す。イメージはこんなカップル。(ちなみに、重要なのは隣に思い浮かぶ相手がいるかどうかではない)
そういえば何も考えてなかったね、とコーヒーを片手にソファーに腰を下ろした恋人。「う〜ん……」と候補を考えてみる。
イルミネーション、ケーキ、ちょっと背伸びして夜景の綺麗なホテル。提案リストに並ぶのは、定番のキラキラする街並みでできること。それか、混雑している街に出ること自体をやめて、家でちょっと手の込んだパーティー。
「もう、なんで25日が月曜日なの?」とか文句を言いながらも、2人は頬を緩ませて、クリスマスデートについて考える。
こういう時に、ぜひ候補のひとつとしてあげて欲しいのが“温泉旅行”だ。
(そう、重要なのはこの選択肢を知っているどうかである。)
「クリスマス」と「温泉旅行」
最高の幸せかけ算
旅館と温泉……全然クリスマス感ないじゃん!と思ったかもしれない。
というか、そう思う人のほうが多いからこそ、あまり候補にあがらないのだ。でも逆に言えば、年末年始にかけて室料がぐんと上がり、家族連れで混み合う前のベストタイミングでもある。
何よりも注目して欲しいのは、胸きゅんを詰め込んだ【特典付カップルプラン】だ。クリスマスケーキやシャンパンのサービス、露天風呂付き客室、お部屋食、夜景がバッチリ見える部屋……普通だったらかなり奮発しないと泊まれないような待遇でも、クリスマスのカップルには心優しい旅館がとっっっても多い。
どうしても街で煌びやかな夜を過ごしたい、という希望であれば応えることはできないけれど、ホームパーティーよりも特別感があるし、のんびりくつろげる。豪華なディナーやケーキが食べれるのに、後片付けのことなんて気にしなくていいのだ。
冬の温泉による
“愛情もぽかぽか効果”
ちなみに、温泉にゆっくり浸かることは、血の巡りをよくしたり、疲労回復をしたり、身体にいいだけではなくて、心にもいいこと。
米・エール大学の400人を対象とした研究では、あたたかいお風呂が、心のどこかで抱えていた寂しさや、社会的に感じていた孤立感などの心の痛みを、大きく和らげてくれることがわかっているのだ。あまり会えなくて寂しさが積もっていたことなんて、最高のかけ算がチャラにしてくれる。
心も身体も満たされて、温泉を出れば浴衣に袖を通した恋人がいる。「あんま着慣れないけど、これであってる?」と照れている姿や、ほてった頬、ちょっと濡れている髪からは同じシャンプーの香り。
こんなにピースフルでワンダフルなクリスマスホリデーが、他にあるだろうか。
もっと言えば、箱根温泉なら近くの『時之栖』、鬼怒川温泉なら帰り道に『あしかがフラワーパーク』でイルミネーションだって堪能できる。
11月中旬を過ぎてもノープランなマイペースカップルがいるのなら、まだ予約が間に合う「温泉旅行」を、声を大にしてオススメしたい。