車イスの友人のためにつくった「バリアフリーな洋服」。
「床ずれを防ぐために、ズボンの後ろポッケをとらなきゃいけない」
ある日、デザイナーFrancisco Plattさんは、車イスで生活する友人Robert Rodriguezさんに、こう言われたそうです。
彼は「初めて耳にした内容で非常に驚いた」と言います。そこで、洋服に関する不自由をなくすために「Rock The Wheel」を立ち上げることにしました。
「使いやすさ」を追求した
バリアフリーなデザイン
改めて「Rock The Wheel」の目的を説明すると、オシャレをしたいと考えている車イス生活を送る男性に、機能性も兼ね備えた洋服を届けること。このために、たくさんの人にヒアリング調査をしたようです。
そうして、彼らが抱えている問題を解決するシャツとズボンを、全6種類デザインしました。
例えば、上の画像のジャケットでは、サイドポケットではなく、より使いやすい胸ポケットが付けられています。
冒頭でふれたように、車イスを使っている人は床ずれをしてしまう可能性があります。なので、ズボンの後ろにはクッションを。
他にも、手の届きやすいスネの横あたりにポケットが付いています。見てみると、確かになるほど!と思うデザイン。
誤解を恐れずにいえば、Franciscoさんの改善は、決して派手なものではないのかもしれません。しかし、こうした小さな点に気づけることこそが、車イス生活者がより暮らしやすい社会への一歩なのは間違いないですよね。