気張らない、カッコつけない、日常に寄り添う「旅」がいいなって思った。
今や、気軽に旅に出られるようになっています。そして、この言葉がより多くの人を駆り立てました。
「暮らすように旅しよう。」
そう、“民泊”の概念を一般的にしたAirbnbによるキャッチコピー。テクノロジーを最大限に活用したサービスは、たくさんの人が憧れていた(であろう)ことを驚くほど簡単に実現させました。
そして、サンフランシスコのアパートから始まったAirbnbは、創業10年という節目を迎え、新たな一歩を踏み出すようです。
アップデートされる
「旅」の概念
去る2月22日(木)、サンフランシスコでAirbnbは、2028年までに年間のゲスト数10億人突破を目指すための数々の施策を発表しました。
なかでも特筆すべきは、最高のおもてなしを受けられるかどうかが分かるようになる「部屋のグレード」の追加でしょう。具体的にいえば、「Airbnb Plus」と「Beyond by Airbnb」というもの。
まず前者のグレードは、清潔さや快適さ、デザインなどの幅広い項目がチェックされるホームインスペクション(住宅診断)で、100点以上を取得した部屋につけられるとのこと。公式にAirbnbから認証された場所を選ぶことで、信頼できる寝床、親切なホストに出会える可能性が高まるそうです。
そして、「Beyond by Airbnb」はこのようなコンセプトなんだとか。
「最高級のお家や、カスタマイズされた体験、世界クラスのホスピタリティを通し、自分のためだけにデザインされた究極の旅を提供します」
今までよりもランクが上のグレードを追加することで、富裕層の支持を得ようとしている考えも予測できます。だけど、おそらく本当に狙っているのは、ユーザーのニーズにより詳細に応えるというポイントかもしれません。言い換えれば、ありのままの自分の願いを叶えてくれる。
昨今のたくさんの旅行サービスを支えているのは、テクノロジーの発展。その影響は格安旅行ばかりに目が向きがちですが、ツアーパッケージでは実現できなかった贅沢な、もっと言えばワガママな旅も体験できるようになっています。
暮らすようにする「旅」は、さらにアップデートされていくのかもしれません。