【ラブリ】いま、僕らが“旅”と言っているもの vol.3
カンクンに行きたいだけなら、Instagramを見ればいい。色が映えていて、よっぽど綺麗だ。
韓国料理が食べたいなら新大久保に行けばいい。辛さ控えめで、日本人向けだ。
旅先でローカルに出会いたいというけれど、海外から働きに来ているビジネスマンとの交流じゃダメなのか。日本語が通じるから、彼らとのコミュニケーションはとりやすいはずだ。
これらのこと、きっと心の中でモヤモヤすると思う。それは違う!って。
旅先で、何がしたい?
ファッションモデルのラブリさんとTABI LABO代表の久志尚太郎の対談シリーズ『いま、僕らが“旅”と言っているもの』。
第3回は「旅に求めているもの」について考える。
<前回の記事はコチラ>
自分が体感したことのない
“未知”を知りたい
久志 どこかに行って、何かを視覚的に見たいことってあると思う。でも、僕はどちらかというと体感したいんだよね。
その体感っていうのも、例えばアンコール・ワットを体感したいとかではなくて、自分の知らない空気を体感したい。そのために旅があるのかな。
ラブリ うんうん、なるほどね。
久志 リオデジャネイロのサンバの熱狂とか。別にサンバを見たいじゃなくて、そこでしか味わえない雰囲気で、自分の体感値がどれだけ上がるかが大切。
ラブリ 体感主義なんだよね。
私、いつもファンクラブのみんなに言ってるのは、「一緒に体感しましょう」ってことなの。一緒に体験することが体感に変わる。その体感は経験になる。3つのレベルがあると思う。
みんなで体験をして、個人で体感する。それが経験になって、みんなが違う場所にいけるようになる。
久志 物理的に移動することよりも、体感している感覚が大事。それを追い求めている気がする。移動することが特別ではなくて、当たり前になっているからなんだろうね。
ラブリ やっぱり自分がどう思っているのか?を大切にしたくて。海外に行った時にテンションが上がると、「すごく自分が嬉しそう!」ってなるの。
それは何かが見たかったわけではなくて、自分の知らないものを自分が見れている幸福感なんだと思う。
久志 たしかにそうだね。
ラブリ 自分が惚れ込んでしまう映画とか音楽って、知らないものを見せてくれる、聞かせてくれるものなの。
ただ単純に聞いてるだけじゃなくて、体で感じているもの。そして、自分に残るもの。この延長線上で、隣にいる人も同じ気持ちになっていたりしたら最高だよね!
To be continued...
vol.1 制約から解放された結果、遊び方が増えた「旅」vol.2 場所よりも大切な要素とは何かvol.3 自分の知らないものを自分が見れている幸福感vol.4 心の躍動をイマジネーションするvol.5 やりたいことは決めておくか、その場で発見vol.6 何も得られない瞬間もあるvol.7 「非日常」の始まり