【ラブリ】いま、僕らが“旅”と言っているもの vol.6
失敗することで限界を知れる。自分について勉強ができる。見えてなかったものが見えてくる。だからこそ、チャレンジはやみつきになる。
未知のものを体感する楽しさ
ファッションモデルのラブリさんとTABI LABO代表の久志尚太郎による、対談シリーズ『いま、僕らが“旅”と言っているもの』。
第6回は前回のテーマである「ひとり旅の目的」から一歩進んで、自分の世界観を広げる意味について考える。
<前回の記事はコチラ>
“未知”を知ることで
自分の世界が広がっていく
久志 世の中に価値として定義されてないものは、きっとたくさんある。インターネットに一切情報が載ってないお店とかね。これを発見して定義していく作業は、旅に似ている気がする。
ラブリちゃんが言っていたコアな情報を見つけるのって、同じような文脈にあると思う。
ラブリ 未知なることに興味があるんだよね。
久志 単に行ったことのない場所に行くとかではなくて、自分の常識から外れるという意味だよね。
ラブリ そう。この前、よく行くご飯屋さんに行ったら、シャッターが閉まってたのね。でも、キッチンのほうを覗いてみたら明かりがついてた。そこで、迷ったけど、コンコンってノックしてみた。
そうしたら、奥からお店の人が出てきてくれて、少しお話ができたんだ。それで「また来てね〜」と言ってもらえて。普通に通り過ぎてたら、何も生まれなかった瞬間だなって思った。
久志 いろんなものがわかってきているからこそ、わからないものに飛び込むのは大切なんだよね。
ラブリ でも、回数を踏まないとほんとに難しい。何回もやるからこそ、だんだんとハードルが下がるんだと思う。経験の積み重ねだよね。
久志 ということは、旅をしていると強くなれるのかな?
ラブリ そうだよ。きっと。
久志 そういえば、旅好きの人って、何かに挑戦することを幼いときからたくさん経験していて、しかも自然体でやってる気がする。
ラブリ たしかにそうかもしれない。私、中学校に入学するとき、違う区域の学校に行くことになったから、小学生時代の友だちがゼロの状態だった。
だけど、どうしても友だちが欲しくて、入学式の朝に会ったこともない同級生であろう子の家をノックしたの。
久志 すごいね!どうなったの?
ラブリ 「もう家を出ちゃったよ」ってお母さんに言われて。結局、友だちにはなれなかったけど、コンコンってできたことが、なんだかすごくいい気持ちだったの。
久志 やるかやらないの選択だよね。自分の姿をひろげるイマジネーションに近いのかもしれない。
ラブリ そうそう。だけど、間違えててもいいんだよね。やることに意味がある。
To be continued...
vol.1 制約から解放された結果、遊び方が増えた「旅」vol.2 場所よりも大切な要素とは何かvol.3 自分の知らないものを自分が見れている幸福感vol.4 心の躍動をイマジネーションするvol.5 やりたいことは決めておくか、その場で発見vol.6 何も得られない瞬間もあるvol.7 「非日常」の始まり