「女子力」って言葉、大っ嫌いだけど、「男子」からそれを学ぶ日がくるとは。
「女子力」っていう言葉、どうなんですかね。
べつにもう言葉として流行っているわけでもないけれど、たまに聞こえてきては、もやもや。なにより “女子力”という言葉の「定義」と、その有無の「判断基準」の曖昧さに、もやもや。
絆創膏を携帯していたら、サラダを取り分けたら、バレンタインに手作りしたら「女子力が “ある”」。
ハンカチを自宅にわすれたら、他人の空いたグラスに気づかなかったら、バレンタインの存在を失念したら「女子力が “ない”」。
なんだそれ。
なぜその「ある / なし」が、「女であること」につながってくるのでしょう? …と、今さらわたしが力んで反発せずとも、こんなふうに思っている人って一定数いるはずです(よね?)。
そんな感じで早10年近く。去る3月14日は、ホワイトデーでしたね。弊社「TABI LABO」のオフィスには、立派なキッチンが併設されているのですが、その日ふとそこを通りかかると、社内の男性陣がアイランドキッチンを囲んでわらわら何かしているじゃないですか。
人事担当のK君と、システムエンジニアのD君の合間に無理やり割り込んで見てみると……
ホ、ホワイトデーのお菓子作りしてる…!
(ちなみにバレンタインなにもしてないです)
そうなんです。なにやら「美肌トリュフ」という、女性がとっても喜びそうなお菓子をみんなでつくってくれていたんです。先に謝りますごめんなさい、このときばかりは呟いちゃいましたわたし、「え、女子力」と。
できあがったお菓子を、笑顔で配る男性陣。すると、感嘆する女性陣のなかのひとりがポロっと言いました。
(女性社員)「ホスピタリティ、やば〜。」
あ、そうか。
「女子力」とか言わずに、それっぽいものは全部「ホスピタリティ」と言おう!いいね、それなら「女子」も「男子」もない、なんかちょっと「耳触り」もいい。長年の “もやもや” は、ひょんなきっかけで一区切り。
そうそう、なんで急にこんな話を?というと、3月24日は、『ホスピタリティ・デー』(※)に制定されているからなんです。
え、きのうじゃん!って? すみません、1日間違えちゃいました。ゆるしてください。(あ、だから「女子力が “ない”」って言われるのか。)
※ 日本ホスピタリティ研究会(当時)が1994年に制定。思いやりのある社会を築く為に、ホスピタリティを意識的に実践する日。