本物の占い師(わずか1%)の見極め方

これからの人生、どうしたら良いのか迷ったとき、真っ先に頼るのは誰?

家族? 学生時代の友人? 同僚?

さまざまな人が浮かぶでしょうが、なかには占い師を挙げる人も少なくないはず。でも、その占い師はあなたにとって「本当に助けてくれる人」なのでしょうか……。

「占い師の中には本物とニセモノがいて、自分の目で見分けることが大切」と強調する千田琢哉さん。これまで多くの占い師と対峙した経験から、著書『成功する人は、なぜ、占いをするのか?』(総合法令出版)で、占い師を見定めるレクチャーを展開。

ここでは、氏のいう「気をつけるべき易者」の具体例を紹介します。

占い師選びは、
99%がハズレである

© iStock.com/Petchjira

誰もが気付いているはずなのに、決して口にはできないタブーがあります。それは99%の占い師はハズレだということ。私たちが普段行う飲食店選びと同じです。

本当に魂を揺さぶるような「一生通い続けたい」と思える飲食店に出会うのは、100店食べ歩いて1店あるかどうかでしょう。たいていの飲食店は、味は普通だがサービスが悪いか、マズくてサービスは普通か、マズいうえにサービスも悪い……。あなたが行きつけにしている定食屋は、単に安くて近所だから常連になっているだけではないでしょうか。

どうして占い師も飲食店も、99%はハズレになるのでしょうか。それは、始めるだけならどんなに無能な人間でもできる仕事だからです。

さて、私は99%がハズレと言っただけで、100%ハズレとは言っていません。1%くらいは「さすが!」と唸るような占い師もいます。大切なことは、どうせ99%がハズレなのだから、そんなに気負わないで、どんどん気軽に相談すれば良いということ。飲食店でも最初の1回目の料金はお賽銭のようなもので、ハズレと分かっただけでも今後二度と通わなければいいだけの話です。

エジソンの実験哲学と同じで、失敗と分かっただけでも立派な発見なのではないでしょうか。

三流の人から紹介された占い師は
“それなりの人”

© iStock.com/KatarzynaBialasiewicz

三流の人間から紹介された占い師は、その占い師も三流(一部例外もあり)と考えてください。それはあなたとその占い師が出会うべき宿命だったのであり、ちょっと残酷な表現になりますが、その紹介者は「使い」としての役割を果たしただけなのです。

確率的に考えても、占い師を紹介してもらう場合、一流の人に依頼した方が、当たりの占い師に出会える確率は高くなります。そのためには、やはり自分自身が一流になるのが王道ですが、何かの分野で一流を目指して勉強していれば、一流の人から目をかけてもらい紹介してもらえるかもしれませんね。

それまでは占いには目もくれずに本業に没頭するか、暇を見つけて占いの館に足繁く通うこと! 霊視なら霊視、手相なら手相と複数の占い師に鑑定してもらうことで、あなたの知識も増えるでしょうし、見る目も確実に養われます。

多数の占いに精通している方が
じつは、いい

© iStock.com/powerofforever

膨大な数の占い師と会っていると、一流と呼ばれる人たちの共通点が浮き彫りになってきました。

一流の占い師たちは、3つ以上の占いに精通していたということです。二流や三流の占い師は、自分の専門分野に精通していても、それ以外は素人同然という人がとても多い!

何か1つの特定分野を深く掘り下げようと思えば、あらかじめ、より広い分野を教養として身につけておいたほうが、最終的には深い部分まで到達できるものです。本物の占い師は、もちろんそのことを理解していて、専門分野はもちろんのこと、その他の占いでもプロレベルまで達していたのです。

一流の四柱推命鑑定士は、手相にも風水にも精通しており、多面的に相談者を分析して然るべき解答を導くもの……。一種類の道でふんぞり返ったりヘトヘトになっていたりする占い師は、ニセモノです。しっかり覚えておきましょう。

帰り際、元気になれていたら
その占い師は“本物”

© iStock.com/AnnaKravets

運命の占い師を目利きする最終決定打となるのは、あなたが帰り道に元気になっているかどうか。もし、元気になっていたら、それは現在のあなたにとって運命の占い師といえます。

ここでは「現在のあなたにとって」の「現在」という部分が重要になってきます。占いはあくまでも人間同士が行うものですが、お互いの生命のバイオリズムもあればタイミングもある。この世の森羅万象がすべて有機的に絡み合いながら、我々の運命は決まっています。つまり、永遠の正解などこの世に存在しませんし、運命は今もこの瞬間の連続なのです。

現在のあなたにとっては、運命の占い師だったとしても、10年後はそうではないかもしれません。10年後どころか、1年後、1ヶ月後、明日には、もう運命の占い師ではないかも……。だからこそ、今この瞬間を大切に生きるべきです。

今この瞬間をこよなく愛し、自分を大切にして生きていると、生命力がみなぎってくるような言葉を与えてくれる占い師に出会うでしょう。その占い師こそ、「現在」のあなたにとって本物の占い師となるのです。

※この内容は、書籍『成功する人は、なぜ、占いをするのか?』(総合法令出版)から一部抜粋、編集したものです。

Top photo: © iStock.com/DedMityay
Licensed material used with permission by 総合法令出版
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。