こたつ舟、リバーブギ、カフェ巡り…。埼玉・長瀞、2度目の楽しみ方
「行ったことあるよ、長瀞。川下りを覚えてる!」
東京から約2時間。埼玉県の北西部にある「長瀞町(ながとろまち)」のことです。
大自然に囲まれていて、オールシーズン楽しめる人気のスポットなので、関東で育った人なら、家族旅行や学生時代に遊びに行った記憶がある人も多いはず。川下り、阿左美冷蔵のかき氷、豚みそ丼、岩畳、BBQキャンプ、思い出すなぁ〜。
→そんな人にこそ最後まで読んでほしい「2度目の長瀞」。
年間270万人以上が訪れ、川越や秩父と合わせてプラチナルートなんて言われるほど埼玉屈指の観光地ですが、1回行って満足していてはちょっともったいない。
季節によってガラリとおもしろさが変わるし、街全体も年々進化しているので、2度目こそゆったり楽しめると思うんです。4つのポイントで紹介しますね。
1.
川下りは、あえての冬
ポカポカ「こたつ舟」
たとえば「こたつ舟」。
夏や秋の川下りもいいけど、みんなでこたつでぬくぬくしながら、お茶菓子をつまんで眺める景色は、最高に気持ちがいい。船頭さんのトークも楽しいんですよね。
川下りは、明治、大正時代の接待がルーツとも言われています。舟の上で食事を楽しみながら見る長瀞の景色は、一生の思い出になったでしょうからね。
春は花見をしながら、夏は涼を求めて、秋は紅葉と共に、と季節ごとに楽しめるのが特徴ですが、冬の「こたつ舟」は、1月〜2月限定で岩畳を20分ほど周遊するアクティビティ。この時期の長瀞は、宝登山の山頂に咲くロウバイの甘い香りに包まれるので、ゆったりとリラックスする旅に向いているかもしれませんね。
すでに春夏秋の川下りを経験済みなら、2度目はぜひ「冬」に。
2.
毎年行っても遊び足りない
「アウトドア天国」
長瀞町は都心からも近い「外遊びの宝庫」なので、行ったことがある人の多くが川遊びやキャンプを体験しているはずです。でも楽しめるのは、“定番の” ラフティングやカヤック、SUPだけじゃないんです。
たとえば「リバーブギ」というリバースポーツは、ボディボードみたいに水面ギリギリで波乗りをするので、やや難易度は高め。足にはフィンをつけて、川の迫力に向き合いましょう! 一方、自分の力でのんびりリバーツーリングしたい、という人には「パックラフト」がオススメです。大勢で乗り込むラフティングとは違って、初心者でも自分で操作して川を下ることができます。
川遊び以外にも、マウンテンバイクやボルダリング、グランピングなども出来るので、毎年行っても足りないくらいのポテンシャルがあるんです。
しかも、長瀞のアウトドアはまだまだ進化の途中ですからね。
3.
ハイキングビギナーも楽しめる
「長瀞アルプス」
週末ともなると、ハイキングのお客さんがたくさん訪れる長瀞。
その理由は何と言っても都心からのアクセスの良さと、初心者でも楽しめる「長瀞アルプス」のコース設定。
秩父鉄道 長瀞駅のひとつ隣にある野上駅から、万福寺→奈良沢峠→宝登山山頂へと向かう「万福寺コース」と、同じく野上駅から、総持寺→天狗山分岐→宝登山山頂へと向かう「神まわりコース」があり、いずれも所要時間は2時間10分(4.5km)ほど。
宝登山神社に寄りながら、宝登山山頂から長瀞駅までハイキングしても1時間10分(3.3km)ほどなので、そのまま長瀞駅周辺でお土産を買ったり食事をして帰る、という “ちょうどいい” ルートなんです。
日帰り入浴スポットも増えているので、さっぱりして秩父ビールでも飲んでから電車で帰る、というのもありですね。岩畳周辺の散策とはまたひと味ちがう長瀞の魅力に触れられると思いますよ。
4.
通いたくなる
カフェやスタンド
日帰り旅行だと、立ち寄れる飲食店の数が限られちゃいますが、長瀞にはつい立ち寄りたくなるカフェやスタンドが増えてきているんです。
テレビなどでもよく紹介される「長瀞とガレ」は、長瀞駅から岩畳に向かう通り沿いにあるスタンド。ふわふわモチモチのガレット生地でみそ豚ソーセージを挟んだ「ガレドッグ」は、食べ歩きに最適。秩父ビールとのセットはたまらない。
秩父鉄道の上長瀞駅近くにある抹茶ラテの店「茶夢 CHARM」は、本格濃厚抹茶ラテが10種類以上も楽しめます。名物の「宝登サンド」も人気。
長瀞駅から徒歩2分、季節の素材を生かしたパスタやスイーツが人気の「Cafe gentille(カフェ・ジャンティーユ)」。雰囲気あります。
なかなか1度では周りきれないですよね〜。
長瀞とガレ
茶夢 CHARM
Cafe gentille(カフェ・ジャンティーユ)
もちろん、手打ちそばや清流育ちの鮎を使った鮎めし、わらじかつやみそポテトも捨てがたいんですよ。
だからこそ、長瀞には2度でも3度でも行ってほしいなって思うんです。