絶対トリコになる?!謎の牛乳スイーツ in 群馬・みなかみの山の中

アイスでもなくプリンでもない、
あくまで牛乳、な、謎のスイーツが口コミで話題です。

「よくわからないけどおいしい!」「GWにお店の前に渋滞ができたらしいよ」とかいう噂を聞きつけて、群馬県のみなかみ町にある「大とろ牛乳」に行ってきました。

見落とさないように
進んでいくと……

© 2018 Etsu Moriyama

お店は突如現れます。
場所は、関越道・水上ICから車で1分ほどの道路沿い。さらに、水上温泉郷へも車で5分かからないくらいです。山の中とはいっても、車があればアクセスは悪くありません。

外観は手作り感溢れる佇まい。そして、大きく書かれた「大とろ牛乳」の文字。この感じがまた、“謎のスイーツ屋さん感”を醸し出すんだと思います。

愛を呼ぶ? 不思議?
人によって言うことが変わる謎

© 2018 Etsu Moriyama
トッピングは左から、生チョコのクラッシュ、地元産グリーンキウイ

いろんな“おいしい噂”がある「大とろ牛乳」は、こんな形状です。食べ方としては、まずはじめにストローで吸って、かさを減らした後にスプーンで食べる、が正解なんだそうです。


気になる味は、濃厚な牛乳プリンと、甘さ控えめの牛乳シャーベットを混ぜた感じ(?)。

……うまく形容できていませんが(すみません)、おいしいのは確かです。「愛を呼ぶおいしさ」とか「不思議なおいしさ」とか、SNS上でいろんな表現が飛び交っているのにも納得しました。

公式・食感表現はこちら。

しゃり、ふわっ、とろっ

ちなみに大とろは「とてもとろとろしてる」の略。
結局、オーナーの矢島さんも、最後まで“このスイーツが何か?”を定義づけることができず、「大とろ牛乳」という名前に落ちつけたんだそうです。まさに、謎のスイーツです。

誕生秘話は
「食いしん坊」?

「大とろ牛乳」に、誕生秘話というほどの裏話や苦労話などはありません。親戚が牛を飼っていたため、幼い頃から搾りたての牛乳をもらって飲んでいたという矢島さん。しかも、生クリームになる「とろっ」とした部分がまだ混ざった状態の、本当に搾りたての牛乳です。この牛乳が大好きで、牛乳プリン、パンナコッタ、寒天など、牛乳を使ったスイーツをつくっているうちに、誕生したのが「大とろ牛乳」です。

「小さい頃から食いしん坊で(笑)。スイーツを色々つくってみていたら“一番おいしい!”と思う味にたどりついて……。それが大とろ牛乳です。ほんと、いつの間にか、という感じなんです」

細かい作り方などは企業秘密なんだそうですが、コラーゲンペプチドとゼラチンが特殊な食感の立役者。凍った状態のものを直前に撹拌して、いい感じの“とろとろ具合”で提供しています。

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スタッフさんの中で人気の「宇治金時」トッピング

プレーンは300円(税別)。牛乳そのものの味を楽しめて、これはこれでおいしいんですが、季節によって変わるトッピング(160円、フルーツの場合は180円)にも注目です。常時5〜6種類ほど用意されています。

「食いしん坊なもので……(笑)。普段から好きなものや気に入ったものを集めています」

というわけで、トッピングは、というか「大とろ牛乳」のお店にあるものは、すベて、グルメな矢島さんの好きなものばかりです。

人気の「生チョコ」は、ベルギーのクーベルチュールを使った自家製。スタッフさんおすすめの「宇治金時」は、矢島さんご自身がもともとファンだという群馬県富岡市の「あんことcafe」のあんこがたっぷり使われています。

© 2018 Etsu Moriyama
自由に使える無料フレーバーもあり

人気のひみつは
食べたらなんとなくわかる

© 2018 Etsu Moriyama

取材日は平日のお昼(しかも山の中)だったのですが、お客さんが途切れることはありませんでした。勝手に統計をとっていたのですが、半分くらいのお客さんはプレーンを注文されていました。その中で「はじめて来たからまずはとりあえず」プレーンな人と、素朴な味のトリコになっている常連さんは半々のように見えました。

あと、お代わり率が結構高いです。ひとつ買って帰ったお客さんが、数分後にまた戻ってくるんです。で、「もうひとつください」と、違うトッピングのものや、大盛(350円)を買って行ったり。

そうなる気持ちは、正直すごくわかりました。
なんか、またすぐに食べたくなる味なんですよね。
“食べたい欲”をピンポイントで掻き立ててくるような。

あとは、冗談ぬきで、矢島さんの「好き」なものが、お客さんに伝染しているのかもしれない、とも思いました。

大とろ牛乳に行く
「目的」が、もうひとつ?

© 2018 Etsu Moriyama

忘れてはならないのが、看板猫のうずめさん(18歳!)。とても人懐っこい性格で、お客さんが椅子に座っていると、膝に乗ったりなんかもしばしば、とのことでした(取材時は眠そうでした)。

もしやと思いました。
「うずめさん目的のお客さんもいらっしゃったり……?」

「いらっしゃいます(笑)」

……ということです。



最後に、「大とろ牛乳」をはじめて食べた時の「衝撃たるや!」みたいな表情をした、うずめさんのお写真を共有します。

© 2018 Etsu Moriyama

“!!!”


完全に想像ですが、みなさん、一口目を食べ終わった後の表情はこれだと思います(笑)。少なくとも私はこれでした。

というわけで、最初のほうの味の表現は、こちらに代えさせていただきます。

「大とろ牛乳」
住所:群馬県利根郡みなかみ町小仁田265-1
TEL:0278-25-3604
定休日:火曜日 ※その他、仕入れの都合でお休みの場合あり
営業時間:平日11:00〜18:00、土日祝日10:00〜18:30
※土日祝は12:00〜13:00頃昼休みの可能性あり
公式HP:http://ootoromilk.com/

駐車場あり

Top image: © 2018 Etsu Moriyama
取材協力:群馬県
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