台湾のひとにも食べてほしい「パイナップルケーキ」が千葉にあった

誰かが台湾に遊びに行くともらうポピュラーな台湾土産、鳳梨酥(フォンリンスー)。日本語では「パイナップルケーキ」と呼ばれ、パイナップルの香りがする独特なテクスチャーの餡(あん)が包まれている焼き菓子だ。

メーカーによって味や形などは少しずつ異なるが、一般的な土産品の場合、パイナップル餡は人工の香料と甘味で演出されているうえ、素材はなんと(パイナップルではなく)冬瓜が使われているという。

そもそも、パイナップルって
書いてない?

© 芳泉茶寮/Facebook

なんと...パイナップルケーキという名前でありながら、パイナップルが使われてないとは……!と、驚きを隠せずにいたが、わりと知られていることらしい。

知人から「そもそもパッケージの原材料名にパイナップルって書いてないでしょう?」と言われたときの私の衝撃といったらなかった。

とはいえ台湾のパイナップルケーキにもピンからキリまである。本来はパイナップルを煮詰めた餡で作られていたのがオリジナルだった。それを安価に作るために冬瓜を使い始めたら主流になってしまっただけで、探せば本物のパイナップルケーキも存在する。

しかも探してみたら、台湾に行かずとも、なんと千葉県で見つかった。

沖縄産、有機栽培の
パイナップルを煮詰める

完熟パイナップルを使い、台湾の先生から習った伝統的手法を活かし、さらにアレンジも加えてひとつひとつ手作りされたパイナップルケーキ。粉も脂質も素材にこだわって作られた生地は、サクッとしてホロッとする食感がたまらなく上品で、南国を彷彿させる風味もある。沖縄で育った有機栽培のパイナップルだけを煮詰めて作る餡は、期待を裏切らない柔らかな食感と、じんわり口中を満たす自然な甘味を含んでいる。

ラードやバターのような動物性油脂が使われていないせいか、食後の胸焼けやもたれはなく、食べた後はまるで体に染み渡りながら溶け込む。
正しく栄養になるおやつ、と言ってもいい。

というか、こんな解説は後づけでも十分。

とにかくこれほどおいしいパイナップルケーキは、国内はもちろん台湾でも食べたことはない。

むしろ本場の台湾人にも食べてもらいたいクオリティだ。

工房でひとつづつ手作りされている、芳泉茶寮のパイナップルケーキ

こちらのパイナップルケーキは、房総の中心部、茂原にほど近い長南町(ちょうなんまち)で築160年の古民家をリノベした「芳泉茶寮」(ほうせんさりょう)にて製造販売されている。また、同ネットショップでも購入可能(1個 300円)。

同じ生地のパッションフルーツ餡バージョンや、ギフト用セットも充実している。

「芳泉茶寮(ほうせんさりょう)」

住所:千葉県長生郡長南町蔵持1038
TEL:0475-47-2500
公式HP:http://www.healthytastyandwise.com/
公式SNS:Facebook

Top image: © 芳泉茶寮
そこにある、それがいい。TABI LABOの国内トピック『JAPAN LOCAL』をまとめて見るならコチラ
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。