クリエイターの個が集まるリノベ物件。愛知・犬山城下町の「タカラヤビル」

明らかに周りと違う、スタイリッシュな空気で満ちていた。

愛知県犬山市(いぬやまし)は、日本最古の城「犬山城」がそびえ立ち、雰囲気のいい城下町が今も元気だ。行政の取り組みもあり、近年は観光客も増加している。

一方で人口減少は止まらない。現在の人口は7万5千人を切り、城下町からたった数100メートルの本町(ほんまち)交差点から先は、道路の両側ともにシャッターを閉じたままの店舗が増えてきた。

「ものづくりの町」の底力

©2018 フォトスタジオ ケセラセラ

ここは通称「下本町(しもほんまち)」と呼ばれ、昔からものづくりの作り手が多かったエリアだ。

中世に栄えたものづくりの町として、今も底力があるのだろう。下本町にまたクリエイターが集いはじめ、2018年8月、ここにひとつの小さな、しかし確実なイノベーションが起きた。

家具屋さんだった
「旧タカラヤビル」がリボーン

©2018 フォトスタジオ ケセラセラ

かつてはタカラヤという名の家具屋さんだった、5階建てのビル。広々としたフロアを活かし、約1年をかけてリノベーションされた。

過去に敬意を払い、今も彼らは「タカラヤビル」と呼ぶ。

やさしいセンスで
満ちた空間へ

©2018 フォトスタジオ ケセラセラ

1階は家具職人の松井善樹(まついよしき)さんが作業するコワーキング工房に変化した。松井さんは家具だけにとどまらず、店舗や住宅のものづくりチームとして、空間デザイナーの太田恭介(おおたきょうすけ)さんと共に「 CIRCÜS(サーカス)」を設立し、その拠点にもなっている。

素敵な家具は、それを生かす空間が必要であり、空間で過ごす人の「暮らし」に存在するものだ。彼らのように、使う人の日常まで思いを広げる作り手が活躍しやすくなれば、きっと各地にサステナブルで、やさしい場が増えていく。

おしゃれだけど緊張しない、快適な場所。新生タカラヤビルの持つメッセージは1階部分からすでに強烈に発せられていた。

©2018 フォトスタジオ ケセラセラ

2階は雰囲気の良いフォトスタジオ「ケセラセラ」。オーナーでフォトグラファーの矢島伸一郎(やじましんいちろう)さんは、この大きな窓から差し込む自然光だけで撮影するという。壁や装飾にほどこされた柔らかで自然な色合いが、被写体の豊かな表情を引きたて、大切な瞬間を切り取っている。

3階と4階はまだ固定の入居がなく、現在はテンポラリーでのギャラリーとなっていて、5階はとあるミュージシャンの住居だそうだ。

©2018 やなぎさわ まどか

正面に構えるフードスタンドには現在、モバイル型コーヒースタンドの「The early social」がサービス中。こちらもテンポラリーの出店のため8月19日(日)には一旦終了予定だが、きっと次もまたスタイルのある出店が期待できそう。

城下町観光後は少し足を伸ばし、まるで地元在住のような目線を持って歩いてみよう。ローカルとの何気ない会話のやりとりは、あなたの旅に忘れられないアクセントを与えてくれるはずだ。

「タカラヤビル」

住所:愛知県犬山市犬山西古券97

Top image: © フォトスタジオ ケセラセラ

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