お酒を注ぐより、デスク周りで使いたい「ガラスの猪口」

すっぽり手のひらに収まってしまう、5センチ四方のグラス。「正方猪口」という名前からも察するとおり、本来は日本酒を注いで用いる、あのお猪口をイメージして製作されたもの。

その独特の形状からか、むしろこういった使い方がしっくりきてしまいました。

グラスよりもしっくりくる
無骨なキューブの使いみち

©2018 TABI LABO
©2018 TABI LABO

たとえば、多肉植物やつる性の植物を植えてみたり。デスク周りのステーショナリーをまとめてみたり。リングやピアスなど細々したものを入れるトリンケットボックスにも良さそう。

一点の曇りなく透き通るガラス製品はもちろんキレイだけど、肉厚でどこか不恰好なこの見た目も、ソーダ水のようにプクプクとはじける気泡で、かすかに向こう側が透けて見えるこのキューブもなかなかです。それというのも、使われなくなった蛍光管をリサイクルしたガラスを用いているから。

しっくりくるサイズも、いい具合の“透け感”も、液体を注がないグラスの別の使いみちを示してくれているように思えるんですよね。
もしかしたら、猪口の生みの親(ガラス作家・森谷和輝さん)は、最初っからこうした用途まで見越して、このカタチに仕上げたのかもしれません。

ぽってりしたグラスの縁の口当たりも、慣れてしまえば悪くありません。もちろん、日本酒に限らず飲み物を注ぎ入れても様になります(本来はこちらが目的)。小ぶりのグラスという意味では、この手のサイズって、意外と見当たらないんですよね。

©2018 TABI LABO

日の光に照らしてみると、ジリジリと音が聞こえてくるようだった夏の日差しが、その色合いを変え、だいぶ物静かになっていることに気付かされます。「涼しげ」を必要としなくなった今も、こうやって「温かさ」を与えてくれるのも森谷さんの作風。

ガラスの似合う季節まで棚の奥で出番を待つより、日々の生活のなかで場所を変え、用途を変えて、光の差す手元に置いておきたくなるはずです。

個展やクラフトフェアの情報は氏のInstagramから。

Reference: liir
Top image: © 2018 TABI LABO