眺めていると気持ちが和む「ガラスのクラゲ」
一つひとつのフォームはすべて違う。色のバリエーションも多彩。そして、その姿はまるで海に漂うクラゲのようだ。
これらのガラスのアートを制作したのは、イタリアのルッカを拠点に活躍するアーティストDaniela Forti。溶けたガラスの雫は、まさにクラゲの触手を思い起こさせる。それらがいくつも合わさることで、重量があるガラスのトップ面を支えている。
その構造は不思議であり、美しくもある。しばらく眺めていると、海の中にいるような気持ちになってくる。
しばし、深海の旅へ。
なんだか、和むんだよなぁ。
なんで、こんなに和むのかを考えてみた。やはり、作品が水や海を連想させるからだろう。人間は、水辺にいるとオープンで安らかな気持ちになれるという話を思い出した。忙しいとは「心を亡くす」と書く。せわしなく過ぎていく日常の中で、僕たちは、目の前の仕事に追われて心の余裕を失ってはないだろうか。
時には、ゆったりとアートに浸ることで、余裕や想像力を育む。これらの作品を通じて、大切なことを改めて思い出した。