ガラスの靴だけじゃ、足りないの。

小さい頃に博物館で、マウスか何かの骨の標本を見た。とても小さくて、脆そうで、でも一寸の狂いもなく整然と噛み合う骨の様子に、「これは神様が設計したに違いない」と漠然と思った。

そんな感覚を呼び覚ますアーティストがアメリカのKit Paulson さん。現在イリノイ州の美術学修士号取得を目指している彼女の持ち味は、手作業で地道に作られるそのガラス細工の精巧さ

2d91621c22fd8488ed620184916923a6b1364fab

虫や羽根だってお手の物だし、

A7343083c7710645f3cd566ccdea068250c35483

骨格だって緻密にガラスで表現する。

6b0c3e4c9dbaecb2356facaeb6464624f46272a8

レースのハンカチ、と思いきやこれもガラス製。

ガラス細工師の本気を見よ!

7ef807755a21259446cadde7f3092e087e4c42bb

でも彼女の作品の中でひときわ注目したいのは、なんといってもガラスの「仮面」や「鎧」、「ヘッドドレス」などの数々の装飾品。細かなパーツをひとつひとつ溶接した神秘的なマスクには彼女の世界観が存分に表現されているよう。

Aa3c11e5bcf00e9843bc7d4af8943a15c27216006f945bbc3e068e29cb9c3a05e873cd42495d0e2b

鹿の骨格がモチーフのもの。

55900a9f5f63147dd906baa088ce5319f6193685

鳥の仮面。ペストマスクのような妖しさもある。

B722479c5ee05b7b3c71f5b1349940634a9d5b0c6d6f233d515ca38ab435c53918c31e09b764125c

オオミズアオという蛾がモチーフのこの作品は、装着すると口が塞がれる形。

成虫のオオミズアオは口が退化していて、ものを食べたり音を出すことができません。その代わりフェロモンを出すことによって仲間と交信し、卵を産みます。

私たちも親しい人とさえ、口で話し合い、わかり合うことができないかのように感じることがあります。人間もそのような時、蛾と同じように言葉以外によって通じ合うことができるかもしれません。言葉が全てではないのです。

4597b032679aa7c260b670dfe6deb8dbe4783d02Bfd0041c96a211a5cc71d308efc4b18cce8b1365D4f3dc27a841271f7267c295c88fcec9e43097762ccc43ffa7a0330055e967d2f6005532fe6b76f3984b36189e2f910ad5bbd6ff18129594bacc00b1A3a11f424451727d0af183179ee1fdd4d469f6d4

仮面の他にも手芸用品やオブジェなど、とてもガラスとは思えない多様な作品を公開している彼女。気になった方はぜひオフィシャルサイトInstagramへ。

Licensed material used with permission by Kit Paulson
まるで「海に漂うクラゲ」のようなガラスのアートを制作したのは、現在、イタリアのルッカを拠点に活躍するアーティストDaniela Forti。溶けたガラスの...
見ているだけでうっとりしてしまう、美しいスイーツの数々。でも実はこれ、食べられないんです。本物そっくりに作られたガラス細工のスイーツ、そこにはちょっと切な...
すぐれた住宅では、建築家たちはさまざまな設計の工夫をこらして、ガラスという素材の美しさとプライバシーをめぐる課題を克服しています。今回は、Houzzに掲載...
ガラスの球体に宇宙を閉じ込めたペンダントトップを知っていますか?手のひらの小さな球体をじっと眺めているだけで、無限の広がりを感じさせる。これは、美しい!小...
人生のうちで一度はオーロラを生で見てみたい。そんな人も多いのではないでしょうか。でも「行くまでに過酷なんでしょ?」「ずっと外で待っててもオーロラが出なかっ...
むかし図鑑で見た結晶のカタチや、化学反応の不思議な色あい。彼女の造形や色彩をみたとき、真っ先に思い出したのはそれです。ドイツのガラス工芸家Heike Br...
海水温が上昇する夏のこの時期、夜の砂浜を歩いていると青白く光り輝いてみえることがあります。あれは海洋性プランクトンによる発光。その明かりを丸いガラス玉に閉...
なぜかいつもスマホの液晶がバッキバキの人っていますよね。注意しているつもりが、うっかり落としちゃって…。気休め程度に保護シールを貼っていても完全に防ぐこと...
アウトドアが魅力的なのは、なぜでしょうか。自然に触れられるから?美しい風景を眺め続けられるから?食べ物が美味しいから?ノルウェー北部に暮らす5人家族は、2...
セレクトショップでたまに目にする、ガラス製のプランター。とくに植物を植え込む用に作られたものは「テラリウム」なんて呼ばれています。使い方が分からずに、これ...
モネやフェルメールの作品が、見る側に自然な輝きを感じさせるのは、色を細かく重ねることで「光の表情」を巧みに捉える描写ゆえ。彼らは光の画家と称されてきたわけ...
光があたって透き通る、不思議な色模様入りの茶碗。なんでも、とてつもなく歴史のあるガラス技術が使われていて、耐熱素材を使っていないのに熱湯を注いでも大丈夫な...
この「江戸ガラス」は、ゼロからモノを生み出すことが好きな、山田孝之と山口友敬がプロデュースするブランド「FORIEDGE(フォリエッジ)」の第1弾。工場探...
「世界中のビーチをキレイにしたい」そんなシンプルな目的のもと湘南エリアで始まった取り組みが、独自の地域通貨「ビーチマネー」の発行。海岸で拾ったガラスのかけ...
カナダのバンクーバーに住むケセニア・ペンキナさんが作るのは、まるでガラスでできたように表面が反射している、鏡のムースケーキ。彼女のInstagramを見る...
米・企業「SolarWindow Technologies, Inc」が開発しているのは、建物の窓ガラスが太陽光発電できるパネルになる優れもの。その見た目...
1989年、ルーヴル美術館中庭のナポレオン広場に設置された、建築家イオ・ミン・ペイによる「ルーヴル・ピラミッド」。当初、古典建築の前に近代的なモニュメント...
ロンドンの中心地。テムズ川沿いのナイン・エルムズ上空に世界初となるガラス製の透明なプールが建設されるそうだ。25mプールが2棟の高級マンションの屋上を結ぶ...
「靴みたいに耐久性がある靴下」「靴下みたいに軽い靴」どちらもあったら嬉しい機能ですが、シカゴのスタートアップ企業が開発したのは、まさにそんな1足。「SKI...
「種子島宇宙芸術祭」は、日本で唯一の大型ロケット発射施設を有するなど、宇宙を固有資源とする種子島を舞台に開催予定。2012年からプレイベントとして開かれて...