忍者修行で、子どもたちの表情がみるみる変わる!?
〝日本まるごと家族で遊ぼう〟をコンセプトに、北は北海道から南は沖縄県まで、様々な旅を提案してきた「ASOBO JAPAN」もついに10回目。
今回は、古くから本物の忍者が暮らしていた長野県上田市を舞台に「現代忍者の術を、大自然の中で学ぼう」というテーマの旅が開催されました。
手裏剣や弓矢といった忍者の武器を使った修行から、自然の中で調達した材料を使う忍者式キャンプなど、スペシャルプログラムに参加者のみなさんも興味津々。
任務へ行く忍者が持ち歩いた
秘伝の兵糧丸づくり
今回のツアーで忍術を教えてくれるのは、関東を中心に様々な忍術プログラムを指南している甚川浩志さん。
最初に行われたのは、兵糧丸(ひょうろうがん)づくりです。忍者が任務の際に持ち歩いた携帯食で「栄養価が高いこと」と「保存がきくこと」がポイントだそう。
今回は、忍術書に書かれた伝統的な兵糧丸と、子どもでも食べやすいように工夫された兵糧丸の2種類のレシピを用意。
作り方がシンプルということは忍者にとっても大切なポイントだったそうで、どの家庭もお子さんが中心になって作っていきます。
兵糧丸が蒸しあがるまでの間、参加者の方々は忍者の衣装に変身タイム。大人も子どもも真っ黒な衣装に身を包み、地下足袋を履き、気分はもうすっかり忍者です。
兵糧丸を丁寧に竹の皮に包んで、いざ忍術修行へ出発!
真田幸村ゆかりの上田城で
豪華なお出迎え
やってきたのは、真田十勇士を率いた真田幸村ゆかりの地である上田城。勇ましい太鼓と法螺貝の音が鳴り響く城内を歩いていくと、真っ赤な甲冑を身に付けた真田幸村や、彼の側近だった筧十蔵、忍者の猿飛佐助など、真田十勇士の面々と共に、上田市の土屋陽一市長がお出迎え!
楽しい中にも礼儀あり
真剣な手裏剣修行
いよいよ、上田城公園で忍術修行がスタートです。
「修行というのは、遊びとは一線を画しています。楽しむだけではなく、ちゃんと学ぶ。そして、自分たちの人生に役立てていくということを、しっかり学んでいきたいと思います。
ここは神仏が祀られている場所です。忍者は必ず、そこにある神仏に対して怪我をしないようにお祈りをして、自分の心を整えてから修行を始めます」
「修行というのは武術を元にしています。武術というのは命のやりとりを元にしています。なので、的は命だと思って、ちゃんとお辞儀をしてから手裏剣を打つようにしましょう。そして終わった後も礼。それをしっかり守ってください」
と甚川さん。手裏剣が的に刺さる度に喜びの表情を浮かべつつ、しっかりと礼儀を重んじる子どもたちの姿には、真剣に武術と向き合う気持ちが感じられました。
体を動かしたあとの
兵糧丸はおいしい!
手裏剣修行が終わると、小腹を空かせた子どもたちは竹皮の包みを開いて、兵糧丸をパクリ。
「きなこの味がして、甘くて美味しい!」
集中して体を動かしたあとに食べる甘いものは、本当に美味しいですよね。
秘密機能が搭載された車は
まるで忍者屋敷!?
「ASOBO JAPAN」の参加者の移動を支えてくれる頼もしい味方といえば、「日産セレナ e-POWER」。今回は忍術修行がテーマということで、甚川さんが車体に手を触れずにドアを開けるという「からくり自動扉」の術を披露。
実はこれ「日産セレナ e-POWER」に搭載されているハンズフリーオートスライドドアの機能。キーを持っていれば、スライドドアの下に足先を入れて引くだけで開閉できてしまうのです。たくさんの荷物を抱えているときや、お子さんを抱きかかえているときなどにはとても便利な機能です。
もうひとつ紹介してくれたのが「日産セレナ e-POWER」に隠された「からくり窓」。デュアルバックドアという2重構造になっていて、後ろが狭いときや荷物がこぼれ落ちそうなときには、上半分だけを開閉することができます。
自然の素材で作る
忍者流のキャンプ飯
この日のお昼ごはんは、昔の忍者に習って竹筒を使ったキャンプ飯。
竹筒を使った炊飯方法はいたってシンプル。空洞になっている部分の上部が蓋になるように竹を切り取り、そこに洗ったお米と水を入れ、蓋をして火にかけるだけです。
30分ほど経つと竹筒から湯気が立ち上り、ご飯のいい香りが漂ってきました。ゆっくりと蓋を開けてみると、湯気の中からツヤツヤの炊き立てご飯!
他にも、キジ鍋やおやき、ハチノコやイナゴの佃煮、野沢菜の漬物など、テーブルには長野の名産がずらり。最後には地元でとれた新鮮なリンゴも振舞われ、長野の味覚を存分に満喫していました。
忍者修行には欠かせない
弓術と歩行術
お腹がいっぱいになった午後からは、弓矢の修行。
忍者に弓矢のイメージがないかもしれませんが、上田には侍出身の忍者もいたため、当時の侍は18種目の武芸(武芸十八般)を習得する必要があるとされていて、その中でも特に重要とされていたのが馬術と弓術だったそうです。
ただし、日本の弓は長さが2メートル以上もあったため携帯するには不向き。そこで活用したのが、竹で作られたコンパクトな弓でした。
今回使うのは甚川さんが作った竹の弓。レクチャーを受けたのち、家族ごとに5本の矢が渡され、広場で的を射抜くチャレンジです。
景品が用意されていたこともあって、見ているギャラリーも大盛り上がり!
次は、歩行術の修行。
最初に教わったのは、ナンバ歩きという歩行術で、これは左右同じ側の手と足を同時に前に出す歩き方で、急な山道などでも楽に歩けるようになるといいます。
これを応用して、音を立てないようにつま先から足を抜き、つま先から地面に下ろすのが忍者の基本的な歩き方だとか。「抜き足、差し足、忍び足」という言葉は、これが語源になっているそうです。
この土地の歴史を表現した
迫力の伝統芸能
気がつけばすっかり日も落ち、辺りが夕闇に包まれる頃。この日最後のアクティビティ、伝統芸能体験の時間です。
その昔、鹿に身を変えて猟師に効能豊かな温泉を教えたという文殊菩薩が祀られた鹿教湯文殊堂で披露されたのは、この地に伝わる伝統芸能「木曽義仲挙兵太鼓」。
静かな境内に挙兵を知らせる法螺貝が鳴り響くと、戦を思わせる激しい太鼓の音が地面を震わせました。威勢のいい掛け声と共に、徐々にスピードとボリュームを増していく太鼓に、参加者の方々も思わず前のめりに。
松明の火に照らされながら太鼓を打つ保存会の方々の姿は、戦いに挑む武士のように勇壮でした。
最後は、今日1日甚川さんと共に忍術修行を重ねてきた子どもたちが、真剣なまなざしで刀を持って演武を披露。
Canonのミラーレスカメラには
忍者も興味津々?
今回の「ASOBO JAPAN」でも、各ご家庭にはCanonの最新ミラーレスカメラ「EOS kiss M」が貸し出されました。東京から参加した武政さんファミリーは夜になって改めてその性能の高さを実感したそうです。
「文殊堂のライトアップも綺麗だったし、ちょうど月も出ていたので写真を撮ったんですけど、夜でもあんなに綺麗に写るとは思ってなかったのでビックリしました!」
修行の体得で忍術皆伝!
今日からみんな立派な忍者です
朝から晩まで修行した体をゆっくりと温泉で癒し、2日目も元気にスタートした「ASOBO JAPAN」。
この日は、上田市から1時間ほどにある美ヶ原高原に集合し、眼下に広がる雲海を堪能しました。
クロージングイベントでは、兵糧丸の作り方や手裏剣の打ち方、忍者の歩行術などを体得したことを示す「亞曾戊流忍術皆伝目録(あそぼりゅうにんじゅつかいでんもくろく)」を子どもたち全員に授与。これでみんなも立派な忍者です!
記念すべき第10回も大好評のうちに幕を下ろした「ASOBO JAPAN」。次回はどんな旅が待っているのでしょうか。
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