マッチングサービスが苦手な人にこそ読んでほしい「婚約者と親友」が見つかった話
—— 本記事は、TABI LABOで働くひとりの日系アメリカ人の実体験に基づいています。
「恋愛をそんなに難しく考えてると、一生独身になっちゃうよ」
30代になり、アメリカの大手インターネット企業でのキャリアも安定し始めてきていた僕に、両親や友だちがよく投げかけてきた言葉がこれだ。
でも、職場でのパートナー探しには抵抗感があったし(社内でウワサ話が広まったら大変だ)、週末は小人数の友だち同士で遊ぶことが好きだった。そもそも出会いの範囲なんて限られている。もちろん、マッチングサービスがあることくらい頭の片隅にはあったけど、ずっと無視していたんだ。でもある日、遊び半分で登録してプロフィールを作ってみることにした。本当にこれと言って深い理由はなく。
その結果、親友と呼べる人に出会い、新しい仕事を探している時期だったにもかかわらず婚約者もできたんだ。
「必死感が強すぎないか?」
僕だってそう思っていた
そのとき僕が登録したマッチングサービスが、映画やドラマのセリフで耳にしたことがある人も多いかもしれないけど、欧米でメジャーな「Match」だった。(『Suits』にもそんなシーンがあったかな)
積極的に使っている知人も多かったけど、恋愛や結婚のマッチングサービスって、なんか必死感が出ちゃうし、自分には合わないんじゃないかって本気でそう思っていた。
それに、せっかく登録したのに「誰からもまったく興味をもたれなかったらどうしよう」という不安や気恥ずかしさもあった。
初めてのデートから
食事へ行ったんだ
僕は渓流釣りが趣味で、2〜3日は山に入りながらキャンプするのが好きなんだけど、あるとき、絶対に僕なんか相手にしてくれなそうな美人からマッチングサービスを通じてメッセージが来たんだ。
すぐ返事をしようと思ったんだけど、あいにく電波が届かない山奥だったから、40分くらいかけて街まで戻って、すぐ返したよ(笑)。
最初会うときはカフェとかが一般的なんだけど(お互い、プロフィール写真がその人のすべてだとは限らないしね)、彼女とは最初からゆっくり話したかったから、センスのいい焼鳥屋さんを選んだんだ。
当時僕はシリコンバレーに住んでいて、彼女はロスだったらからしばらくは遠距離恋愛だったけど、僕が日本に来てからもずっと関係は続いて、交際2年でついに今年婚約することになったんだ!
親友ができたことも
嬉しかった
もうひとり、恋愛感情には繋がらなかったけど、「Match」で最高の友人が見つけられたんだ。
彼女はプロフィールの書き方がとても個性的で面白くて、僕自身もライターをしていたから、すごく話が合いそうだと思ったんだ(プロフィールって、だいたいみんな似たような感じになっちゃうからね)。ニューヨークで弁護士をしている人で、実際に会ってみても、オンラインでピンと来たときと同じくらいとても楽しい時間が過ごせたよ。
Matchは、真剣な出会いを
求める人が多い
世の中にはいろいろなマッチングサービスがあるけど、「Match」は欧米ではパイオニア的な存在として以前からとても人気があるんだ。
登録には年齢確認が必須だし、収入証明書や勤務先証明などを提出することだってできる。最初は驚いたけど、本気な人ほど気になることだと思う。僕自身、簡易的なマッチングアプリが苦手で、相手のプロフィールが分からないのはさすがに不安だしね。
それでも「Match」はグローバルで累計1億2000万人、日本でも真剣な出会いを求める人を中心に250万人以上の会員がいるらしい。
今思うと
マッチングの精度も高かったよ
「Match」を運営している会社は、社員の半分以上がエンジニアで、つねにマッチング精度をアップデートしているんだ。
相手と自分の相性が「80%」とか表示されるんだけど、時間が経つにつれてレコメンドの精度も上がっていたように思う。数値が低い人と会ったこともあるけど、やっぱり性格がまったく合わなかったよ(笑)。
僕の場合は婚約者と親友が見つかって、ちょっと出来すぎなくらいの結果になったけど、これは本当のストーリーなんだ。