負の遺産を爽快なホテルに変えて
国の玄関近くからもてなすスリランカ
旅行ガイドブック「Lonely Planet」が2019年に訪れるべき国ランキングで1位に挙げる国、スリランカ。
10年ほど前の内戦終結から、観光産業が著しく成長しているのですが、国の玄関のほど近くから癒やしのホテルがお迎えしてくれるのも評価される一因のようです。
そのホテルの名は「The Wallawwa」。
主要空港であるバンダラナイケ国際空港からクルマで約20分ほどにあり、人気のリゾートエリアまでの距離に比べて、立地だけで言えば「空港近く」といったところ。
でも、ビジネスライクではなく、緑豊かな庭園や木漏れ日を浴びたプールなどがあるリゾート気分が満喫できる仕様。ここが18世紀、イギリス植民地時代の邸宅を改装したものだと説明されれば、なるほどと頷ける内容です。ちなみに、名前の「Wallawwa」は、当時の言葉で「邸宅」を意味する語。
建物は、第二次世界大戦中、建物はイギリス空軍の本部の一部としても利用されていました。
現在は観光などで注目をされるようになったスリランカですが、つい10年ほど前まで植民地化されたり内戦が続いたりと暗い過去もあります。ただ、そんなマイナスの歴史の遺産をうまく活用し、心地よさに満ちたホテルが、主要空港の近くに佇んでいる……。こんなたくましい姿があるからこそ、観光先として期待されるているようです。
Top image: © 2019 Teardrop Hotels