転職を迫られる国民も……スリランカの新しい「森林保護政策」

国のトップの宣言後、すぐに「禁止」……といって思い出すのは、2016年にインドで高額紙幣の廃止が実施された一件。移行措置はあったものの、銀行やATMに行列ができるなど、突然のことに混乱が生じました。

そんなインドの出来事を彷彿とさせる急な決定がお隣の国、スリランカで下されました。

大統領府は6日、森林保護のためチェーンソーの輸入禁止、そして、5年以内にスリランカ国内の製材所を閉鎖する方針を発表。明言はありませんが、大工職人や伐採業者は期間内に転職を余儀なくされる状況に。今週からは、チェーンソー本体と替刃の輸入禁止が実施予定です。

違法伐採の取り締まりと森林保護の目的とはいえ、当事者たちにとっては厳しい決定。今後の生活を左右する決定なだけに、いかに国民の納得感を得られるかが争点になりそうです。

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