転職活動を成功させたいなら、まず「戦略」を立てよ。

なかなか理想的な相手に出会えない…。

恋愛と同じ、時には、それ以上に困難なのが、就職や転職ではないでしょうか。面接で一生懸命アピールしてもうまく伝わらない。いや、その前の履歴書さえ通過しない。そして、次第に嫌気がさしてきて、本来は望んでいない仕事に甘んじてしまう。

しかし、一方で思い描いた仕事に就ける人も。その差は一体、何なのでしょうか?

あなたがもし、負のスパイラルにいるのなら、「Inc.com」に掲載されたJeff Haden氏の記事をチェックしてみましょう。勿論、これは欧米の方法であって、必ずしもすべてが日本の状況とフィットするわけではありません。しかし、その中にもヒントはあるはずだから。

理想の就職先に就けない人は結構います。

彼らが口にする言葉は共通しているようです。「履歴書を仕上げるのに頑張った。絶対に気に入られる内容にした。それを何十社にも送った。でも、面接にはいたってないので、その会社は誰も雇っていないはずだ」。多分、あなたにも心当たりがあるのではないでしょうか?

就職プロセスにおいては、コントロールができない多くのことがあります。例えば、煩雑なエントリー方法、才能の代わりにキーワードを識別する自動フィルタリング、適正な人材を探すことに対してサボり気味な採用担当者など。

でも、1つだけコントロールできることがあるのだとか。それは、あなたの戦略です。

もし、望む仕事に就けていないのなら、文句は言わないでください。他人を責めないでください。就職システムがダメならば、それがダメなのだと受け入れて、何か工夫をしてください。もっとやることを明確にすること。ライバルがやっていないことを研究することです。

01.
履歴書は本命だけに送ろう

これは、明らかなポイント。多くの求職者は、できるだけ多くの求人情報にアクセスします。

でも、ショットガンのように履歴書を送りつけることが必ずしも正攻法ではありません。大切なのは、採用担当者にあなたが適切な候補者であることを理解してもらうことです。履歴書を送る前に、あなたが本当にその会社に就職をしたいのかと自問自答する時間を持ってください。

02.
あらゆる手を使って
会社のことを知ろう

例えば、私が採用担当者だとしましょう。おそらくあなたは「私は、御社で働くことを望みます」と口にするはずです。でも、私には、こう聞こえるのです。「私は、御社が賃金を支払うのに値する人間です」と。

もし、あなたが私の会社で働くのを望むならば、会社に関して多くのことを知らなければなりません。それが、ただ仕事をしたいというのと、ビジネスにおいてどんな役割を担いたいかの違いなのです。

友達や親戚や就職斡旋業者やその会社のお客さんなど…できる限り多くの人と話をしてみてください。SNSで経営や従業員のことを探ってください。人を知ることで、会社のことを知ることができます。可能な限り知ることで知識を得てください。

03.
自分が即戦力として
何ができるかを見極めよう

多くの会社は、社員トレーニングを忌み嫌います。トレーニングには、時間や費用がかかるし、労力をかける割には報われないことが多いからです。理想的な雇用は、即戦力なのです。

仕事に必要な者全てを身につけておく必要はありませんが、会社は採用した人材に対する投資をすぐにでも回収したがるものです。あなたを雇うことは収益を生み出すための投資であることを忘れずに。

初日から、貢献できるものを1つでも2つでも明確にしましょう。

04.
自分の得意分野に
相手を引きづり込もう

あなたが何をできるかを見せましょう。もし、あなたがプログラマーなら、新しいアプリの試作品を見せましょう。もし、あなたが営業職を望むのなら、新しい市場や顧客に対して新しいプランニングか、滞っているビジネスに関して市場戦略を提示しましょう。

口にして実行することは、会社のことを学んでいる、あなた自身が提供できるものを証明するチャンスです。そうやってイニシアティブを握れば、アピールにもなるし、格好だけで中身がないと思われるのを避けることにもつながります。

それは、決して義務ではありません。仕事を得るために試作品やプランニングをするべきかといえば、多分、違うでしょう。でも、それらを実行すれば、自分自身を成長させることになり得るのです。 

05.
第三者に推薦してもらおう

ビジネスは、すべて関係性で成り立っています。私たちは、往々にして間違った採用をしてしまうので、第三者からの推薦は金塊のように価値あるものなのです。

あなたのネットワークを深く掘り下げたり、新しい関係を構築することは、とても価値があるものだといえるでしょう。

その会社が信頼をおいている人があなたを推薦してくれることは、決定的なポイントとなります。それが、あなたに面接をするチャンスや仕事を与えることにつながっていくのです。

06.
自分からドアをノックして
採用決定者に自主プレしよう

面接に呼ばれることを待っていてはいけません。採用がはじまるのを待つ必要もありません。近道は、あなたが働きたい会社で、即戦力になれる方法を見つけることです。そして、紹介してくれる推薦者を見つけて、採用を決定できる人にアプローチすることです。

そんなことをするのは難しいと思っていますか?それは、あなたが連絡をとっている人に適切なことを伝えてないからです。例えば、こんな風に切り出してみてはどうでしょう。

「私は、御社で本当に働きたい。私は、あなたがSNSマーケティングの責任者であることを知っていて、施策やROIやブランド認知度を分析するデータ主導型の方法を開発しました。ランチでもしながら、それをご覧に入れたいのです。もし、あなたが私のアイディアを気に入らなくても、ランチはご馳走いたしますから。もし、気に入っていただければ、何かの役には立つはずです。あなたが失うものは、何もないはずですよね」

ハイテクの会社を経営している私の友人は、こんなスタイルでアプローチしてきた人間を4人も雇っています。彼は、やり手です。そして、彼は、自分同様のやり手を雇用するのが好きなのです。

あなたを雇うことで得られる利益を会社にストレートに表現してみてください。例えば、こんな風に。

「御社のWEBサイトはいいですが、私ならもっとよくすることができます。はじめの1ヶ月間で変更点をあげて、コンバージョンとSEOを向上させる改善策を提示しましょう。新しいWEBサイトのデザイン案はこちらです」

起業家や中小企業のオーナーなど、適切な人に適切なことを伝えるように心がけてください。賢い人は、どんな時でも、ビジネスを改善することに注意を払っているのですから。

07.
ロジカルに自分を売り込もう

ダイレクトにポイントを絞って伝えましょう。あなたに、何ができるのかを。あなたのバックグラウンドを説明しましょう。あなたにとっての仕事の意味などには触れずに、ただあなたを雇うことでどれだけ会社に利益をもたらすかにフォーカスしましょう。

その会社で働くことが特別なことで、今から挑戦することにワクワクしていることを伝えましょう。すべての会社は、自分たちを特別なものだと信じているものですから。自分を売り込みましょう。他の候補者を引き離すインパクトのある表現方法で。

08.
時には強引にでも
扉をこじ開けよう

ほとんどの採用者は求人終了を気にかけません。さらに明日まで延期されたとしても、ただTo Doリストに加えられる決定に過ぎないのです。つまり、誰も余計な仕事は望んでいないということです。

もし、あなたが、本当に仕事を望んでいるのなら、どんな求人でも自ら連絡をしてみること。あなたは失うものは何もなく、すべてを得られるのだから。ひょっとしたら、あなたが一生懸命に自分で準備をしているなら、その場で雇われる可能性だってあるのです。

私は心から仕事を求める人が好きです。多くの採用担当者も同じだと思います。イニシアティブを握り、積極的に就職をしようとする人を嫌いな人はいないはずです。

今、このリストを読み終えて、どんなことを考えていますか。もしかして、多くの努力をしても、仕事につながるという保証はどこにもない、とか。

でも、それは間違った考え方です、誰もがやっていることをしても、仕事につながる可能性は非常に低いのです。

まず、自分が他の候補者と異なっていると考えましょう。そして、実際に違うように行動するのです。そうすれば、あなたの存在は際立ってきます。それが、本当に心から望む仕事に就くための多くのチャンスを手に入れることにつながるのです。

Licensed material used with permission by Jef Haden
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。