東京でも取り扱ってほしい「大阪発ファッションブランド」
「AURALEE」「TEATORA」「Marvine Pontiak shirt makers」 「N.HOOLYWOOD」「nonnative」 「THE NORTH FACE」「WILD THINGS」「KIKO KOSTADINOV」「CASEY CASEY」「BASISBROEK」——。
取り扱いブランドのほんの一例を挙げるだけで、そのユニークさは十二分にわかる。
現在のTOKYOファッションシーンの牽引者、長年にわたってTOKYOファッションシーンを支えてきた第一人者、説明不要のアウトドアの王道、知る人ぞ知るヨーロッパの鬼才・俊英——。
ストリートかアウトドアか。ドメスティックかインポートか。クラシックかモダンか。 セレクトに際して白黒つけられがちな主題が二者択一じゃない。あらゆるブランドが共存し、それらを絶妙にミックスさせたスタイルを提案してくれる。
だからこそ、大阪にあるセレクトショップ「Silver and Gold」はおもしろい。
本当に注目すべきは
「2つのオリジナルブランド」
もっとも、セレクトされたブランドの知名度だけを見ているようでは、彼らの本当の魅力を見誤ることになる。
注目すべきは、冒頭で挙げたブランドよりも知名度では劣るが、しかし確かなものづくりへのこだわりを感じる「Silver and Gold」のオリジナルブランドだ。
01.
SILVER AND GOLD GENERAL MERCHANDISE(SGGM)
「SGGM」こと「SILVER AND GOLD GENERAL MERCHANDISE」。
2012年、古くからあるアメリカのファクトリーで、昔ながらのくたっとしたネルシャツを作ったことがはじまり。以降、イギリスのファクトリーでスモックシャツを作るなど、国ごとに根付いたものづくりの手法を大切にしてきた。
現在は「日本製のシャツ」が主力ではあるものの、ベースは1950年代のミリタリーシャツ。パンツやシューズにも手厚いリピーターがついている。
Silver and Goldのスタッフは、SGGMの魅力をこう語る。
「昔からSilver and Goldでは、デザイナーズブランドをユーズドやヴィンテージに取り込むようなスタイリングに重きを置いています。全身があからさまなブランドものじゃないほうが、ちょっとこなれて見えますよね。
SGGMはそんなスタイリングの引き算役を担ってくれる存在。気が利いてるから、ワンポイントで差し込めば、気取らないけれどこなれた印象を与えられる。そんなブランドに仕上がってると思います」
02.
SUBTLE authentic
SGGM同様に、自分たちで作った服をしっかりと届けていきたいという思いでスタートした「SUBTLE authentic(サートル オーセンティック)」。
SGGMが定番的なアイテムを展開するブランドだとすると、サートルは“シーズン性”を取り入れながら進めているブランドだ。
生産は日本。コートやニット、ベスト、パンツからネックレスやストールなどのアクセサリーまで、ラインナップは幅広い。
「シーズンごとにそのときの気分やムードを反映させ、シルエットや柄、色味を常にアップデートさせています。
オーセンティックでモダン。素材へのこだわりはもちろん、シンプルで様々なコーディネートに溶け込む“匿名的なデザイン”を大切にしています。あらゆる世代の方に着ていただいていますね」
ディテールを知れば知るほど、なぜ東京に取り扱い店がないのか不思議で仕方ない!