もうひとつのサッカーW杯――ベンのトピックス
皆さん、ベンのトピックスにお帰りなさい!
タイトルに書いた通りに、去年のワールド・カップは インド対ドイツ でした。「フランス対クロアチアじゃないの?」や「2019年サッカーのワールドカップはなかったよ」や「2019年のワールドカップはラグビーじゃん」と思う人が多いかも知れません。FIFAのワールドカップは4年で一回行われるけど、今回紹介するワールドカップは毎年あるんです。
ホームレス・ワールドカップ
2019年の「ホームレス・ワールドカップ」はイギリスのカーディフで行われました。64ヶ国からの500人以上の選手が参加したトーナメントです。8万人が試合会場に足を運び、オンラインでは何十万人という人たちが観戦しました。
ホームレス・ワールドカップに出場できるのは?
- 男女は問いません。ただし、大会開催時に16歳以上である必要があります。
- 過去に行われたホームレス・ワールドカップへの出場経験がない人。ある人は出れません。
- 大会開催前年にどこかでホームレス生活をしていた人のみです(ホームレスの定義は自国内の基準によります)
- 主な収入の手段が、路上での雑誌販売という人。
- 現在、政治的亡命要求者、要求者としての明確な身分がない。または、過去に政治的亡命要求者であったが、過去1年間に居住身分を得た。
- 現在、ドラッグ依存症またはアルコール依存症からの更生途中にあり、また、過去2年間にどこかでホームレス生活をしていた。
個人的には、ホームレスに関する問題は注視すべきトピックだと思います。世界のどこに行っても、ホームレスはいます。
「どうやってホームレスの人をコミュニティに復帰する手助けするのか?」
これは全世界共通の課題です。
そしてドラッグやアルコール依存症がある人をリハビリする方法もちゃんと考えなくてはいけません。僕の考え方では、多くのケースで中毒者は犠牲者でもあると思います。例えば、イギリスやアメリカではもともと軍隊にいたというホームレスもたくさんいます。それは、相変わらず政府の失敗と言えます。
ホームレス・ワールドカップは、そんな課題にユーモアを持って取り組む、いいプランです。ホームレスの人間性や可能性を示すトーナメントだと思います。
もちろん、日本代表も出場していますよ!
2020年は6月28日フィンランドのタンペレで開催予定。注目です。
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