あなたが知らない、もう一つの「サッカー・ワールドカップ」。参加資格はなんと・・・
4年に一度開催される、サッカーの祭典。各大陸予選を勝ち抜いた32ヵ国が世界一の座をかけて争う云々かんぬん……とわざわざ書かなくとも、ワールドカップについては、ほとんどの人が知っているはずです。
しかし、ここで紹介する“もう一つのワールドカップ”は、少々説明が必要でしょう。なにしろその参加資格は、
「ホームレス」であること。
「ホームレス・ワールドカップ」は、2003年の第一回大会以降、毎年開催されているサッカーの国際大会。参加資格としては細かな条件がありますが、なんといっても「大会開催前年にホームレス生活をしていたこと」が大前提。
ちなみにサッカーとはいえ、一度にピッチに立てるのは、フィールドプレーヤー3人とゴールキーパー1人だけ。前後半7分、計14分で行われます。
先日閉幕したばかりの2016年大会は、スコットランド・グラスゴーにて開催。男女ともにメキシコの優勝という結果に。
目的は自立。
「サッカーで人生は変わる」
日本代表は男子チーム「野武士ジャパン」が2008年に発足。前史を含めて3度の出場経験があるようです。
彼らのHPによると、そもそもホームレス・ワールドカップとは、世界に共通する貧困問題や人間の可能性を世界中の人々に考えてもらうと同時に、貧困状態にある人たちが楽しみや喜び、希望を感じるキッカケとなるよう生まれたもの。サッカーを通じて生きがいや人との関わりを取り戻し、自信をつけてホームレス生活から脱却することを目的としている大会でもあるため、参加資格は一生に一度としているのだとか。
考えてみると、あのメッシやネイマールも、貧しい家庭の出身。サッカーには人生を劇的に変えてしまう力が、確かにあります。ホームレス・ワールドカップの出場選手も、「1つのボールで人生を切り開く」という意味では、自身の姿を彼らに重ねていたりするのかもしれません。
Reference:野武士ジャパン
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