柔軟性の低い人と高い人、高めるためのコツを紹介

日常生活やビジネスにおいて、柔軟性を高めたいと思っている人は多いのではないでしょうか。しかし、どうすれば柔軟性を高めることができるのかわからない、そもそも柔軟性とは何なのか、そういった疑問をもつ人もいるはずです。そこで今回は、柔軟性がある人とない人の特徴、柔軟性を高めるための行動を紹介していきます。

柔軟な人とは?

まずは柔軟な人とはどういった人のことを言うのか知っておきましょう。

柔軟な人とは、その場に応じて臨機応変に適切な処理ができたり、決まりや物事に縛られたりせず対応できる人のことをいいます。たとえば、仕事で予想外のトラブルが起こった時でもあたふたせず冷静に対応できる人などです。

柔軟性のない人の特徴

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柔軟性のない人の特徴は、仕事でもプライベートでも生真面目で、古くからの習慣や規則にとらわれ、世の中の変化についていくのが難しいということです。そして、その生真面目な柔軟性のなさがトラブルの源になってしまう場合も。ここからは柔軟性のない人の特徴を詳しく5つに分けて説明しますので、自分がどのくらい当てはまるか、チェックしてみてください。

1|面倒くさがり

1つ目の特徴は、基本面倒くさがりということです。柔軟性のない人は自分へのメリットを一番に考え、興味のないことに関してや利益のないことに関して行動を移すことを面倒くさいと思ってしまう傾向があります。

2|意見や変化を拒否しがち

2つ目の特徴は、他人の意見や変化を拒否しがちということです。柔軟性のない人は自分の意見を一番だと考え、人の意見をあまり聞き入れません。一度自分で決めたことはなにがなんでも貫き通そうとするため、周囲の人が変化に応じて行動しようとしても頑なに自分の考えを実行しようとしてしまいます。その結果、周囲の人や家族の人に大迷惑をかけてしまうことが多く、最悪の場合は他人に責任転換されてしまいます。

3|人間関係が狭い

3つ目の特徴は、人間関係が狭いということです。面倒くさがりなところ、何に対しても自分は悪くないと思いがちなところ、そういったところが下目にでてしまい関わりにくいと周囲の人間に思われてしまいます。そして徐々にみんな離れて行ってしまい、結果的に人間関係も狭くなるのです。

4|頑固

4つ目の特徴は、柔軟性のない人は頑固な一面があるということです。先ほども触れたように柔軟性のない人は自分が一番で、自分の意見を曲げず頑に意地を張り、押し通してしまう頑固な一面があります。そんな一面のせいで周囲の人が関わりにくい、何を言っても無駄と察知してしまいます。そうすると、ビジネスにおいて相手がいいアイデアを持っていても教えてもらえず、1人で考えるしかない状況になってしまうかもしません。どんなビジネスにおいても周囲の人に頼り、みんなで意見を出し合い協力していくのは大切なことです。

5|怒りっぽい

5つ目の特徴は、他人に対してすぐ怒りをぶつけてしまう怒りっぽいところがあるということです。柔軟性のない人はいつでも自分は悪くない、相手がすべて悪いと思ってしまう心理があるため、すぐに相手に対して怒りの感情をぶつけてしまいます。そのため、「理不尽な人」と周囲に思われてしまい、敬遠されてしまうことも少なくありません。

柔軟性がある人の特徴

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次に柔軟性のある人の特徴を10個に分けて紹介します。簡単に言えば先ほど紹介した柔軟性がない人の反対なのですが、柔軟性がある人の特徴を詳しく知ることで意識しやすくなり、柔軟性がある人に近づけるはずです。

1|交友関係の幅が広く、誰からも愛されている

柔軟性のある人は、コミュニティ環境やその場の状況に瞬時に対応することができます。とくに顕著に特徴が現れるのは「人間関係」でしょう。

学校や会社など、仲のいいグループ単位で少しずつ毛色が違いますが、柔軟性がある人は体育会系のグループにだって、やんちゃなグループにだって、異性のグループにだって溶け込むことができます。広く浅い関係を築くのではなく、どのグループからも必要とされ愛されているから驚きです。

どの環境にも溶け込む事ができる理由は、相手が求めるものに対して自分を変えることができるためです。相手が楽しいと思える話題、リアクションを提供することを意識しているため、どのようなタイプの人たちとも深く関わることができるのです。

2|イレギュラー対応が早い

柔軟性がある人は何か問題が起きたときにも、臨機応変に対応することができます。

その理由は現在の状況を客観的に見ることができるためです。柔軟性の低い人は問題に直面したときに、単眼的にその問題だけをみてしまい慌ててしまいます。

柔軟性がある人は、視野を広く持つことでその問題を起きた背景を一度整理したうえで、優先度を決定し、問題の解決に当たります。

3|知識の幅が広い

柔軟性がある人は、知識の幅が広い傾向があります。情報収集のアンテナを張っており、ジャンルを問わず様々な知識を有しています。わざわざやっているというよりは、もともと好奇心旺盛な性格で自然とやっているのでしょう。

知識の幅が広いからこそ、タイプを問わず様々な人と仲良くできたり、問題が発生したときに冷静に判断をすることができるのです。

柔軟性が高いと聞くと生まれつき判断能力が高いと思われがちですが、実は日々自分の引き出しを増やすことで、対応能力を高めているのです。

4|経験が豊富

柔軟な人は自分の中の引き出しが多いため、即座に様々な対応ができると解説しました。知識の引き出しが多い理由は、勉強や情報収集を積極的にしていることだけではなく、実際に多くの経験をしていることもあります。

優れた先輩や上司を見て自分はこんな風になれるのだろうかと不安になることもありますが、意外と憧れの上司や先輩も昔は柔軟性が低く、だんだんと経験を積むことで柔軟性を高めていったのです。

5|冷静で余裕がある

柔軟な人が慌てふためいている姿はあまり見ませんよね?

柔軟性が高い人は、心に余裕があるため常に落ち着いて見えるのです。常に落ち着いていられる理由は経験と知識が豊富であるからです。

柔軟性がない人は、不測の事態が起きたときに慌ててしまい、冷静に考えれば対処できることもわからなくなってしまいます。柔軟な人は知識や経験から解決方法の図解を頭に描くことができるため、これからすべきことがスムーズにわかるのです。

6|メンタルが強く切り替えがはやい

柔軟性が高い人は何事におていも切り替えがはやい傾向があります。

なにか失敗してしまっても、長い時間落ち込むことややる気がなくなってしまうことはありません。メンタル面が強く、くよくよしていても仕方がないと瞬時に考えをあらためることができるのです。「失敗は成功のもと」と捉え、すぐに今回の失敗を次に繋げよることを考え始めます。

7|人の気持ちに敏感で優しい

柔軟性が高い人は、常に客観的に状況を判断しているので人の気持ちや変化に気づきやすい特徴があります。悩んでいる人にいち早く察知することができ、声をかけることができます。

また、他の人がなにか失敗してときに問題解決を優先するため、その人自身を責めるということをしないため周囲から優しいと評価されるようになります。柔軟性が高い人は、これから同じことが発生しないように改善を促す必要がありますが、ネチネチと責めることは無意味だと考えているのです。

 8|自分の意見を変えることができる

柔軟性が高い人は人の声に耳を傾けることができます。自分の考えだけでなく他人の意見や価値観をしっかり聞き入れ、ものごとを良い方向に向かわせようとします。

たとえ意見を出してくれる人が年下でも、部下でも関係なく必要な意見であれば採用をするでしょう。立場的に自分の方ができていないと面目が立たない、恥ずかしいといった保身の感情は一切持ち合わせません。

9|固定概念にとらわれない

柔軟性が高い人は、自分の考えだけでなく固定概念や既存のルールに対しても疑いの目を持っています。向上心が高く、全てのものごとに対して「もっとよくできる」という意識を持っており、必ずこうするという考えに縛られることなく、動くことができるのです。

10|最初に徹底的に考える習慣がある

柔軟性が高い人は、見切り発車はしません。なにか行動をする際は最初に徹底的に思考を巡らせ、きれいにカテゴラズして理解をしています。さらにカテゴラズした知識の中で、一番オーソドックスなタイプを把握しています。

すると、イレギュラーが発生したも「はいはい、この箇所だけがイレギュラーなパターンね」と冷静に判断することができます。

柔軟な人はビジネスシーンで活躍できる

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柔軟な人には今ご紹介したような特徴があり、日常生活はもちろんビジネスシーンでその真価を発揮することができます。ここからは、柔軟な人がどのようにビジネスシーンで活躍できるのか、具体的に3つ紹介します。

目的をしっかり把握できる

周りの状況に合わせて行動したり、自分で優先順位を調整するために常に考えながら行動するため、仕事に対する目的をしっかり把握できます。

目的を把握し行動することで、仕事の質も向上し仕事の成功にも繋がります。

経験値を蓄積できる

交友範囲が広く情報を収集する能力が高いため、その分引き出しをたくさん持っています。リーダーシップやコミュニケーション能力もあるため多くの経験値を得ることができ、その結果責任のある仕事を任されるだけでなく、自ら進んでできるようになります。

相手によって自分を変えることができる

「自分らしさ」へのこだわりは大切ですが、ビジネスの場で融通が利かないのはNGです。

柔軟性がある人は臨機応変に対応でき、人間関係を大切にしているため状況だけでなく人に対しても柔軟に対応できます。

柔軟性を高めるための行動

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柔軟性を高めるためにはいつもの行動から逸脱し、意識して自分を変えていかなければなりません。「柔軟性がある人の特徴やビジネスシーンで活躍できるということはわかったけれど、実際どんな行動をとれば良いの?」と思った人もいるでしょう。ここからは、柔軟性を高めるために大切な7つの行動を紹介していきます。

視野を広げる

いつもと違う場所へ行ってみる、いつもと違うリアクションをとってみる、話したことない人と話してみる、など世の中の視野をもっと広げてみましょう。柔軟な人は、世の中には自分と違う考えを持ってる人が多数いることがわかっており、周囲の意見や考えを受け入れることができます。視野を広げることで自分の考え方が変わるだけでなく、周囲の人から信頼を得られたり評価されるようになるのです。物事を色々な角度から考えることで、仕事の効率が良くなり仕事の成功に繋がります。

躊躇せずチャレンジする

まずは何事にもチャレンジすることが大切です。ビジネスに限らず、日常生活や趣味でも何でも良いです。多くの経験を積むことで引き出しが増え、予想外のことが起こっても臨機応変に対応できるようになります。「失敗がこわくて行動できない」という人もいるでしょう。失敗から学ぶことも多くあり、失敗を次につなげるために考える力もつきます。

色々な本を読んで、人の意見を知る

1日1冊、または1週間に1冊など目標を決めて積極的に本を読んでみましょう。色々な本を読むことで、日常生活では感じることができない思考や、たくさんの人の意見や気持ちを知ることができます。視野を広げたり人の意見を学ぶのは、人からだけではなく本からでも可能です。行動の移し方が分からない方はまずは本を読んでみましょう。

時間に余裕を持って生活する

時間に余裕をもって行動するだけで、心にも余裕ができます。時間にも心にも余裕がないと、小さなことでイライラしたり視野が狭くなってしまいます。そうするとストレスも溜まり、物事を柔軟に考えることはできません。無駄なストレスを溜めないために、時間に余裕を持つことは大切です。時間に余裕ができると、冷静に物事を考えることができ適切な対応ができるようになるでしょう。

用意周到にする

仕事においても日常生活においても、多くの選択肢を用意しておきましょう。そうすると、予想外のことが起こったときでも適切な処置ができます。いつ何が起こっても対応できるように、事前に準備しておきましょう。

寛大でいることを心がける

常に何でも受け入れられるような寛大さをもっておくと、自然と周りに人が集まってきて交友範囲を広げることができます。そして、細かいことを気にしなくなり、リラックスできる時間が増えます。寛大な心をもち、どんな時も冷静さを保つように意識しましょう。

周りの意見に耳を傾ける

全て自分が正しいという考え方を捨て、周りの意見も聞き入れるようにしましょう。たくさんの人の意見を聞くことで視野が広がり、結果的に自分の引き出しが増えます。自分の考えを貫き通すことも時に大切ですが、柔軟性を高めるためには人との関わりや協調性が必要です。

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