人口がゼロになった福島の町で、20代が酒蔵をつくる
「お酒というカジュアルな接点から、今なお続く社会課題に思いを馳せるきっかけをつくりたい」
そんなコンセプトで、東日本大震災による避難で人口が一時ゼロになった福島県南相馬市小高区に、2021年2月頃、「haccoba」という名の酒蔵兼バーがオープンするという。
haccobaでは、日本酒の製法をベースに、ビールの原料である“ホップ”を使ったお酒など、クラフトビールのような自由な醸造スタイルでお酒を醸(かも)していく。第一弾のホップを使ったお酒は、東北の一部地域に伝わっていたとされる「花酛(はなもと)」という伝統製法に基づいたものになる予定。
南相馬市小高区は、今では徐々に交通機関や商店が戻り、人々の営みが再開され始めている。しかし、人口は震災前の約1/3程度にとどまり、風評による被害なども今なお残っているなど、課題は山積みだ。
一方で、見方を変えれば、ゼロからのまちづくりにチャレンジできる、世界的に見てもまれに見る最先端な場所。
地域の人にとっての“新しいコミュニティ”となり、地域外の人が“社会課題へ思いを馳せるツール”になることを目指しているという新たなスポットの完成が今から楽しみだ。
現在、応援購入サイト「Makuake」にて販売中の「試験醸造酒」2種類も要チェック。
©2020 株式会社haccoba
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『haccoba(ハッコウバ)』
【Makuakeプロジェクトページ】https://www.makuake.com/project/haccoba/
Top image: © 2020 株式会社haccoba