「恋愛ゲーム×イチゴ」福島県発の地域活性化プロジェクトに注目!
突如としてイチゴの声が聞こえ、始まるのは、恋の物語──。そんなユニークな設定の恋愛シミュレーションゲームを、なんと福島県がリリースした。
その名も『いきなりストロベリー』。ゲームを通して、プレイヤーは福島県産イチゴの魅力を“体感”することになるらしいのだが……。
福島県産イチゴと“恋”に落ちる
新感覚ゲームの内容とは
福島県農林水産部農産物流通課によれば、『いきなりストロベリー』は、プレイヤーが福島県に引っ越してきたところから物語がスタートする。ある日突然、イチゴの声が聞こえるようになったプレイヤー、そこから予測不能な恋愛ストーリーが展開していくという。



ゲームに登場するのは、「ゆうやけベリー」「ふくはる香」「ふくあや香」の個性豊かな3品種。いずれも福島県が開発したオリジナル品種のイチゴだ。プレイヤーは、彼女たちとの会話を楽しみながら、時に甘酸っぱい、時にハラハラドキドキのストーリーを進めていくことになる。


10年の開発期間が生んだ
個性豊かなイチゴたち
『いきなりストロベリー』の開発の背景には、福島県産イチゴの認知度向上という課題があった。なんでも、「ゆうやけベリー」の開発には10年もの歳月が費やされ、その名称は全国から寄せられた1万7,000点以上の応募の中から選ばれたという。
甘酸っぱいだけじゃない、個性豊かなイチゴたち。彼女たちの魅力を、より多くの人に知ってもらいたい。そんな福島県の熱い想いが、今回の恋愛シミュレーションゲーム開発へと繋がったそうだが……。
それにつけても、イチゴとゲームという異色(いや、空前絶後)のコラボレーション。世界はまだまだ驚きに満ちている。
「キャラクター×ゲーム」の可能性
地方創生の切り札となるか?
近年、地方自治体によるゲームを活用した情報発信や地域活性化の取り組みが注目を集めている(過去には、宇治市によるファミコン風「観光PR動画」を紹介したことも)。
ゲームは、若年層へのリーチという点において、従来の広報活動にはないメリットがあるのだろう。自治体発のゲーム開発は、今後さらに広がりを見せていく可能性も。
話を戻して、『いきなりストロベリー』は、エンターテインメントを通して楽しみながら地域の魅力に触れることができる、新しい情報発信の形と言えそうだ。福島県の挑戦は、他の地域にとっても大きなヒントになるのではないだろうか。