「北極」に埋めたタイムカプセルが2年で発見。これが意味することとは?
先日、アイルランド北部のドニゴール海岸にて、はるか3800km離れた北極から流れ着いたタイムカプセルが発見されたとローカル新聞が報道。
タイムカプセルの第一発見者は、たまたまサーフィンをするために海岸を訪れていたConor McClory氏。
最初は漂着した爆弾と勘違いしたため拾うのを躊躇したが、よくよく見るとロシア語が刻印されていたため、ロシア語が分かる友人に写真を送信。
翻訳してもらったところ、タイムカプセルであることが判明したという。
おそるおそる開けてみると、そこには「戦勝50周年記念号」に乗っていた人たちの写真や手紙などが収められており、なかには英語で「この手紙が発見されるころには、北極に氷はないかもしれない」と書かれたものもあったという。
Conorは、手紙を書いた人のうち一人とコンタクトを取ることに成功。ビデオ通話をしたところ、発見されるスピードの速さに心底驚いていたという。
それもそのはず、このタイムカプセルが埋められたのはたったの2年前。
本来なら30〜50年ほどかけて北極の氷が溶け、どこかに流れ着くだろうと船員たちは考えていたのだが、予想をはるかに超えるスピードで発見されてしまったというわけだ。
笑い話のようにも思えるトピックだが、これはつまり、地球温暖化は我々が想像する何十倍もの速さで進んでいる可能性があるという、非常に考えさせれるシリアスなニュースといえるのだ......。
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