日照時間ゼロ!そんな「ストックホルム」の闇夜を照らすお祭り!

北欧の冬は、厳しい。

スウェーデンの首都・ストックホルムの12月の平均最高気温は1℃、最低気温はマイナス4℃。寒さだけならまだ乗り切れそうなものだが、それだけで終わらなかったのが2020年の冬

「AFP通信」によると、先月上旬に観測された日照時間はなんと……ゼロだというのだ。

例年、12月の平均日照時間は短くなる傾向にあるが、1日から10日の間、太陽が差し込む日が1日もなかったのは異例。

前回、そうした記録が出たのは、遡ること1934年というからなんとも不運。何も2020年じゃなくてよかったのに……。

そんなどんより模様の夜空を彩ってくれるイベント「Nobel Week Lights Stockholm 2020」が「ノーベル賞博物館」の主催で、昨年12月5日〜13日に開かれた。

イベントでは、ストックホルムのあちこちを舞台に、ノーベル賞にちなんだ煌びやかな展示催し物が登場。

© nobelprizemuseum / Instagram

なかでも目を引いたのが、「ストックホルム市庁舎」でのライトアップショーだ。

ここでは、ノーベル賞記念晩餐会の会場としても知られる建物をキャンバスに、プロジェクションマッピングを上映。題材には、昨年のノーベル物理学賞に選ばれた「ブラックホール研究」になぞらえて「宇宙」を取り上げたという。

15:00には日没することを受けて、15:30〜23:00までおこなわれたライトアップ。日の入りが早いなかで、少しでも暗い時間を楽しめるようにとの計らいだ。

© nobelprizemuseum / Instagram

激動の2020年最後の月を、ほとんど太陽の顔をみることなく終えることとなったストックホルムの街と市民。しかし、ストックホルムは「ブラックホール」ではないことを、街中のイルミネーションが示してくれた。

今年は、心も天気も晴れやかに過ごせますように。

Top image: © iStock.com/Alexander Farnsworth
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。