「死の商人・ノーベル」は、なぜ「ノーベル賞」の設立を遺言に残したのか?

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

ノーベル賞制定記念日

今日は「人類の幸福に貢献した人」に贈られる権威ある賞「ノーベル賞」の第一回授賞式が1901年11月27日におこなわれたことを記念する「ノーベル賞制定記念日」です。

さて、この賞、スウェーデンの科学者であり実業家のアルフレッド・ノーベルの遺言によって設立されたものなのですが、ノーベルが“物体の破壊”を唯一の目的とする爆薬「ダイナマイト」を発明した人物であることは2日前の記事で紹介しました。

そして、自身が経営する小さな鉄工所を“兵器としてのダイナマイトの製造”によって、世界的な企業に成長させ、巨万の富を得たことも......。

人の命を奪う兵器によって身を立てたノーベルが、莫大な遺産のほぼすべてをつぎ込み、「人類の幸福に貢献した人」を称える賞を立ち上げるに至った理由とは、いったいどんなものだったのでしょうか?

現在、残された遺書の内容や友人・知人らとのやりとりなどから、大きくふたつの説が有力とされています、

ひとつは、世界中に兵器を拡散し、“死の商人”と呼ばれるまでとなった自身の生き方への後悔と贖罪。そして、残した遺産を人類の平和な未来に役立てたいという願い。

もうひとつは、賞の設立により兵器開発がさらに進化し、圧倒的な武力が完成した暁に訪れるであろう、恒久の平和を夢見てというもの。

アプローチに対する是非はさまざまだと思いますが、帰結するのは、平和への祈りと想い。

「今、自分にできることは何か」──。

今日という一日を、よりよい明日につなげるために思いを巡らせてみるのはどうでしょう?

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